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種花ブローチの全貌をご紹介

息子の体育参観に行って、帰宅後取り掛かり中だったオーダー案件を仕上げていたところ……ふと顔を上げるともう外が暗い!
これじゃ、仕上がった作品たちの撮影ができないじゃないかぁぁぁ。。。!!!という心持ち(叫ばないですよ、思っただけです)のtoccorriです、こんばんは。

さて、インスタやツイッターではちょこちょこと公開していたのですが、
絶賛「種花ブローチ」押し押しキャンペーン中につき、こちらでまとめておきたいと思いました。
全5回シリーズでやってきた勝手気ままな連載を、こちらでは一気読みできます。

ということで、、、


種花ブローチができるまで① 〈種花とは〉


toccorriの作品には、植物の種を使ったお花がたくさん登場します。
それを、【種花(たねはな)】と呼んで、愛で育んでいます。

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種花のブローチ〉は、その種花一輪で真向勝負をかけた作品。
リースでは、種花は他の素材さんたちに埋もれつつ花を咲かせますが、
種花のブローチは一輪の存在感を大切にしたものです。

種花は、その名の通りカボチャの種やコーヒー豆を一粒ひとつぶ花びらに見たてて作ったもの。
まん中には、マスタードシードやエゴマなどのつぶつぶがギッシリと詰まっています。

今回、天神ロフトさんにお預けしている種花のブローチさんたちは、
こうしてできた種花に、レジンでツヤツヤぷっくりとコーティングをしています。

花びら一枚いちまいから大切に形作られたブローチを、ぜひお手に取ってご覧くださいね。


種花ブローチができるまで② 〈葉っぱ〉


葉っぱは、特殊なワイヤーとリボンやちりめん等の生地を使って、一枚いちまい作っています。
葉っぱでずいぶん印象が変わるので、使う色味や素材は様々。

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こちらはグリーン系がメインですが、秋にはブラウンやオレンジを差し込んだり、
クリスマスシーズンには、赤やボルドー、ゴールドなども使っていきたいですね。
完全に、葉っぱで遊んでいます。
そしてお客さまにも、葉っぱの色味やデザインで、迷いに迷ってお買い物を楽しんでいただきたいと思っています。


種花ブローチができるまで③ 〈組み立て〉


種とスパイスを集めて、
ワイヤーと生地で彩り豊かに作った葉っぱを2枚。
それらを組み合わせて、パッと咲くお花にします。

大きな葉っぱと小さな葉っぱ。
ツヤツヤのお花に添えられる葉っぱ次第で雰囲気が変わり、
同じお顔の花たちに個性が出てくる瞬間です。

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アナタは秋模様だね。
あちらはニットに似合いそう。

心の中で話しかけながらの作業です。
(心の中で、ですよーつぶやいてたらちょっと変な人……(笑))


種花ブローチができるまで④ 〈茎〉


お次は茎の部分。
ブローチのこの部分には、モスグリーンまたはブラウンの刺繍糸を巻いていきます。

そう。
種花には生花のようなグリーンだけじゃなく、ブラウンが良く似合う。
まぁ、そもそも葉っぱですでに、何色でもどんとこい! 状態なので、
茎にブラウンが彩られていてもなんら違和感はありません。

カボチャの種のベージュ色にも、
コーヒー豆の深いブラウン色にも、
自然の色を活かしたお花にはどちらもよく馴染みます。

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個人的には、刺繍糸がそっと纏う様子が超絶好みです。
「そっと」と記しましたが、実際にはギュッギュッと巻いて接着剤で固定していますので、
どこからか解けちゃった、なんてことはありませんよ。


種花ブローチができるまで⑤ 〈裏面大公開〉


お花が仕上がったら、
お花の裏面にフェルトを貼って、ブローチピンを付けます。

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こちらは、なんら映えもしない、うつ伏せのブローチ。
だけどここには割とこだわりが詰まっていて。

まず種花を作る際の台座にはコルクを使用しています。
そのコルク部分にブローチピンを付けているのですが、
フェルトを2層に重ねてからの、ピンを固定。

つまり、種花を支えるために、そしてお洋服やストールなど、
ブローチを付ける面との接触をできるだけ優しくするために、
コルク→フェルト①→フェルト②と、3層のクッションになっているわけです。

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フェルトは厚さ1mmのものと2mmのものを使い分けて重ねる始末。
そんなところ誰も気にしないでしょうが、
着け心地と耐久性、見た目のバランスを模索し続けて、ここに辿りつきました。
 
一番ウェイトのあるお花の位置で固定するので、ブローチの安定性もより良くなったと思います。 
 

そして……

さぁさぁ。
手のひらに収まるくらいの小さなブローチに、
こんなにも念が込められていたなんて、
新発見だった方もきっと多いはず(妄想)。


 
試作に取り掛かって1年余り。
ようやく、定番にしていきたいブローチができあがった…のかな?
まだまだ進化は続くでしょうが、
このブローチを見て、
「あ! トッコリのブローチだ!」、
「タネハナだ!」
と言ってもらえる日がくるといいな、という気持ちで作り続けたい作品が出来上がりました。


【完】

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種花ブローチの秘密大公開についてはここで終了なのですが、
この作品のオプションや今後の展開も含めて、
スピンオフもまとめたいなと予定しています。

いつになることやら……ですが、


つづく。



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