鏡よ鏡、あなたに報告

鏡。

そう聞いて、まず連想したのはBOØWY『マリオネット』であって、脳内は完全に「鏡の中のマリオネッ!!」で、サビの部分だけが永遠に流れるという。
ええと。ここから何か生み出せる気がしない。なぜならサビしか知らないのだ。


鏡。

うーん、テクマクマヤコン。

うーーーん…

あっ!万華鏡!!
そういや修学旅行で京都に行った時、万華鏡を覗いていたら、好きな男の子に「それ、欲しいの?」と聞かれて、え、まさか買ってもらえるのか…!?と、心臓を爆発させていたら「俺だったらこっちだわー」と厳つい金閣寺の置物を指さされて「それはいらん」という会話で終了したことを思い出した。

あれをもし買ってもらえていたら…と想像を膨らませて書き始めたものの、私の物語の少年はいつまで経っても万華鏡の購入に至らない。早く買えや!!と思っているうちに、指定の1200字を軽く超えて行った。だめだこりゃ。

鏡。

毎朝毎晩、歯磨きをしながら、鏡に問う。
あなたを題材にしたいのだけれど、何かいいアイデアありません?

そこには、口を泡立たせた私しかいない。
向こうも私に問うている。
「そっちこそいいアイデアあったら教えてよ」


夏ピリカグランプリ。
お題は鏡。
1200文字の短編小説。

私、全力で欲しがっておりました。
冬ピリカは入賞できなかった。

やっぱり、書くからには欲しいのです。
私なんて、私なんか、無理、絶対無理!
だからやらない、だってできない!
そう言って大人になりました。
何もできないと大きな声でいうことで、安心さえしていたんです。
だけど、本当は、たくさん欲しいものがあった。

少しずつ「やってみたい」が言えるようになったのは、何度も話しているフラのおかげなのですが。

noteにやってきて、色々な企画に参加して、色々な人と触れ合って。
私の「やってみたい」「あれが欲しい」は思いのほか溢れ出した。
ピリカグランプリ、今度こそ入賞したい!


さぁ!鏡よ鏡!
私よ、私!
あなたはいったい何が書ける?


そうして書けた『ルージュの伝言』


👑あめしき@02文庫賞いただきました!!

あめしきさんの講評があまりにも素晴らしくて「こ、これ本当に私の作品について語っていただけてるの…!?」と感動に打ち震える。
本当に読み直しすぎて、そろそろプリントアウトしたほうがいいと思うレベル。
これは私の宝物です。
あめしきさん、本当にありがとうございます!

嬉しくて、誇らしくて、誰かに伝えたくて。
ずっと心臓の奥の方にいる小さいとき子が跳ね回っていた。ちょっと痛いぐらい。
少し落ち着いて、ね?
大丈夫、ちゃんと伝えるから。
めちゃくちゃ嬉しいんだもんね。



この企画を立ち上げているピリカさん。
それから審査員の皆さん。
期間中、本当に大変だったと思います。

ただ楽しんで読むだけではない。
真剣に全作品と向き合う膨大な時間と審査、それを日常をこなしながら進めていくのは、並大抵のことではないはず。
だけど、全ての審査が終わって、皆様それぞれの講評を読ませていただいたら、そこには疲労感ではなくて作品への愛情と真剣な眼差し。
ああ、私、ここで受賞できたんだ…!
と、またしみじみと感動に打ち震えているところです。

この機会を本当にありがとうございました!!


副賞として、いぬいゆうたさんが受賞作品を朗読してくださっています。
いぬいさんの声、ぜひ聴いていただきたい!
作品に命が吹き込まれてます。
私の作品は、女性しか出てこないからどうなるのだろう?と思っていたのですが、そんな疑問は一瞬で吹き飛ぶ聴かせる声と演技力。
ぜひ、聴いてみてください。


そして、最後に。
最後まで読んでくださってありがとうございました!

やったーーー!!

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