【詩】太陽の下
人類に神は用済みになった。
みんなで力を合わせて十字架にかけた。
人間が生み出した存在である神は、
人間によって処刑された。
絶望に陥った人類は、
死ぬことも生きることもできなくなった。
待ち受ける死が最後の希望となった。
彼らはやがて滅びるだろう。
人類は滅びても、同時に地上に新たな種をまいている。
新たな存在が誕生するだろう。
人類の役割は、その存在が生まれるための橋渡しにあるかもしれない。
超人は超人の神をうみだし、それを崇めるだろう。
いつの日かそれを打ち壊し、やがて滅びに至る。
同じことは何度でも繰り返される。
太陽だけは、いつまでも変わらず光を放ち続ける。