【エッセイ】習慣化の技法
習慣化の技法を記す。
本で読んだ知見に加えて、自身の経験も交えて書いてみたい。
1.小さくはじめる
スティーブン・ガイズ著「小さな習慣」には大きな示唆を受けた。
ここでいう「小さく」とは、文字通り小さなことを目標にすることだ。
たとえば、本を読むことなら、一日に「本を2ページ読む」「一分間読む」など、ほんとうにミクロなサイズにチャンクダウンすることだ。
これは本当に効果があった。
〇〇しなきゃ、という気負いから解放された。
仮に今日はやる気が出ないなぁ、という日でも、「まぁこれくらいならやっていいかぁ」という気になる。
定めた最低ラインさえこなせば、後はいくらでもやっていいというのも良い。
実際に手をつけてみれば、たいていはもっとやりたいという気持ちになる。
これがまた習慣化の推進力になる。
2.記録する。
定めた最低ラインを実行したら、今度はそれを記録する番だ。
本を読むなら、最低ラインを読んだ時点で記録する。
筆者はアプリで記録をとっている。
具体的なアプリ名は、それぞれ合うのがあると思うので、それぞれ試していただきたい。
記録をとるのは、成果を目で確認できること、まだやっていないことを思い出すことができる、という点で有用だ。
複数の習慣を記録した場合、この習慣をまだやっていない→やらなきゃ、と欄を埋めたくなる心理が働くのも大きい。
3.習慣は少しづつ増やす。
もしかしたら、この中で一番大きなポイントかもしれない。
習慣は少しづつ増やしていくべきだ。
これは、声を大にして主張したい。
「小さくはじめる」という技法を教えると、ここで予想されるのが、一度にいくつもの習慣を一気にはじめようとすることだ。
つまり、5個とか10個の習慣をいきなり身につけようとするものだ。
これは、ほぼ確実に挫折するポイントとなる。
新たな習慣を増やすときは、ひとつづつ増やすべきだ。
もし、それはまだるっこいと思うのであれば、視座の変換が必要かもしれない。
短期的なスパンではなく、長期間なスパンで考えるのだ。
一ヶ月で10個の習慣を身につけようとすれば、ほぼ確実に挫折する。
そしていつまで立っても習慣を増やすことができない。
一方、一年間で10の習慣を身につけるのであれば、それは現実的な目標となる。
欲張らず、目先の目標を身につけることに集中すべきだ。
他にもポイントはあるだろうが、重要なものは上記に挙げた3点に収束されると思う。
この記述を読んで興味を感じた方は、スティーブン・ガイズ著「小さな習慣」をお読みいただきたい。
Kindleにもある。
その他、参考図書として、古川武士さんの「30日で自分を変える続ける習慣」も勧められる。