ガンダム精神世界探索(20)アムロ・レイとヒロインたち(1)
CASE 1. フラウ・ボゥ
アムロと最初から絡んでいるのが、幼なじみというポジションにいるフラウ・ボゥです。従来のロボット物では定番のポジションですが、フラウは、アムロの隣りに住む女の子で、母親のいないアムロの家にあがりこんでは何かと世話を焼いていたようです。しかし、女の子にとってそれは単なる口実なのです。たとえ母親がいなくて家事全般で困っていたとしても、もしフラウがアムロにまったく興味を持っていないなら、こんなことはしないでしょう。アムロに好意を持っているからこそ、いろいろと世話を焼きたくなるのです。 それに対して、アムロはどうでしょう。第1話を見ればわかりますが、食事の用意をしたり、避難勧告が出ているのを知らせにきたりしているフラウに対して、まるで注意を払っていません。部屋に飛び込んできて呼びかけるフラウに対して、面倒くさそうにあくびをし、さらに「うるさいなあ」などと言い放っているのです。この関係に甘え、安心しきっているのでしょう。そんな二人は、まるで倦怠期を迎えたカップルのようです。
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アムロ・シャアをはじめとする「機動戦士ガンダム」の主要キャラクターの行動からその心理を読み解き、ガンダム・ワールドの神髄に迫ります。
Vol.3では、逆襲のシャア時代のシャアの心理、また、シャアとアムロそれぞれの女性関係について掘り下げています。
(2000年から2006年にかけて、本サイト「MUDDY WALKERS」で連載していたものを再掲)
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