夏の終わりは1年で1番寂しい
9月になった。
夏の終わりは1年の終わりより寂しい。8月31日は1年で寂しい日かもしれないと思う。
8月31日と9月1日。たった1日しか変わらないし、昨日と気温も日の出も夕暮れの時間も変わったわけではないのに、「もう夏と呼ぶことが許されない感じ」が、何か寂しい。
今年は9月になった瞬間に、9月が夏を終わらせにやってくるのを感じた。
「もう夏は終わったんだぞ」と!
夏の終わりがなぜ寂しいのか?
その理由を考えたことがあって、その結論はもう出ている。
それは「解放から閉鎖」に向かうからだと思っている。
Tシャツ1枚というラフな格好で気軽に外へ出れたのに、1枚上着を羽織ることを余儀無くされる感じ。
日の出が早くて夕暮れが遅いから1日を長く感じられたのに。
あれだけフル稼働してくれたエアコンはそろそろお役御免になる。
夏から秋の変わり目は、1日1日、少しずつ少しずつ制限をかけられたように閉鎖に向かっていく感じが寂しいのだと思う。
2020/09/05
飛田将行 とびたまさゆき