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【精神障害者は子供を持つべきではない】について、当事者の私の考え
こんにちは。
私は双極性障害の診断を受けています。
目には見えないけれど『障害者』です。
『子どもを持つ』ということを考えるとき、「障害者は子供を産むな」という声が頭をよぎります。
この記事では【障害者は子供を持つべきではないのだろうか?】という問いついて、私なりの考えを書いてみたいと思います。
※こういうテーマは、いわゆるデリケートなことに扱われがちかもしれませんが、私が伝えたいことがなるべく誤解のないように伝わるよう、ストレートに書かせてもらっています。それゆえに少し過激に感じられる表現があるかもしれません。
私は双極性障害(躁うつ病/躁鬱/双極症)と診断されていて、加えて病院で診断を受けたわけではありませんがASD(発達障害/自閉スペクトラム症)の傾向もあると思っています。
外見はたぶん“普通”の人に見えると思います。
四六時中自分は障害者だと思って生きているわけではないですが、毎日のように「あぁ、自分は障害者なんだ」と思う瞬間があります。
幸い、最近は日々出会う"障害"をそれなりに越えられて、"普通の生活"を送れていますが、それは夫の協力や支援があるからで、夫がいなかったら今生きていないと思います。
夫と結婚して、しばらくすると『子どもを産むかどうか』の話が出るようになりました。
夫が子供を持ちたいと思っているのは嬉しかったですが、一方で私の頭には「障害者の私は子供を持つべきでない」という言葉が浮かび、悩むようになりました。
しかし最終的に私たち夫婦は「子供をもつ」という選択をし、第一子を出産しました。
その決断に至った理由を書いていきたいと思います。
(この記事は2020年1月の記事をリライトしています)
精神障害者が子供を持つリスクは何か?
『精神障害者は子供を持つべきでない』という意見があるとき、それはなぜなのでしょうか。
親が苦しみを与える
私の思い込みかもしれませんが、身体 の障害者に対する「子供を産むな」と、精神 の障害者に対する「子供を産むな」を比べると、精神 の障害者に対しての方が厳しさが増すようなイメージがあります。
障害があると、多かれ少なかれ誰かの手助けを借りて生きていると思います。その上で子供を育てるとなったらもっと多くの手助けを借りることになる。それは欲張りすぎだとか、社会に対して迷惑だ、と言う人もいるかもしれません。
身体の障害では、『周りの人に負担をかける』とか『子供に○○してあげられない』とか、『子供にも遺伝するリスクがある』とか、そういったことが批判の理由に大きいかもしれません。
精神の障害だと、これらに加えてさらに『産んだ子供を苦しめる』リスクが増えると思います。ニュアンスは、『害を与える』とか『毒親』といった感じです。
これは精神障害の人が子供を持った時に、一番恐れる(心配する)べきことではないかと私は思います。
たとえばの例ですが、双極性障害では、躁で暴言暴力をしたり借金を抱えたり、混合状態で自殺を企てたり、鬱で何もできなかったり…家族は振り回され、削られ、最終的に家庭が崩壊してしまう(人間関係を破壊してしまう)可能性があります。
本人が苦しむだけならまだマシで、家族…もちろん子供にもものすごい心身のストレスや傷を与えかねないものです。
親が精神的に不安定なとき、親はそんなつもりは全くなくても子供は「自分のせいだ」と思ってしまう、というのをよく見聞きします。
また、不安定な親のために自分を犠牲にしてしまうとか、その結果共依存状態になって親に縛られてしまうとか…。
私の親も、精神疾患を発症していた時期があります(当時の我が家について私の兄弟は“〇〇家の黒歴史”と呼びます)。親が病んでいた期間が比較的短かったにも関わらず、私はいつの間にか自分を押し殺す生き方をするようになり、外見は"優秀な良い子"でしたが、大人になっても苦しかったです。アダルトチルドレン化していたところもあったかもしれません。
子供は優しくて適応力がすごいです。
わざと気持ち悪い言い方をすると、子供を『自己犠牲する人間』に育てるのは簡単なのです。
精神障害者に対して「そもそも自分でなんとかするのが難しいから“障害”だし、コントロールが難しいところもたくさんあるよね」、と擁護されていい部分もあると思います。また、精神障害を発症した原因が100%本人にある(病気になった本人だけが悪い)とは私は思っていません。
もちろん、社会から消えればいいとも思いません(精神障害という病気自体は消えてくれたらいいと思いますが)。
でも、子供には、親の精神障害を背負う理由なんて1ミリもないのです。
精神障害者は子供を産むべきではない、と言う人は、精神障害者のせいで何か苦しみ(被害)を被ったことがあったり、身近に苦しんだ人を見たりしたことがある人なのかもしれません。
そのような声もまた、事実の一つなのでしょう。
子供を持たない方がいい場合
でも、精神障害がある親がみんな、子供を苦しませているとは限りませんよね。
私もそうだったのですが、『精神障害=子供を持つべきでない』という、ゼロか100かの考えをすると行き詰まってしまうと思います。
私は、NOでも、YESでもないです。精神障害の人が”全員”「子供を持つべきではない」とは思いませんし、逆に、精神障害者の全員が全員「子供を持ってもいい」とも思いません。
精神疾患にはいろいろな種類がありますが(私のような双極性障害、うつ病、統合失調症etc.)、どんな種類の疾患であれ、『症状をコントロール出来ていない人』は子供を持つべきではないと思います。永遠にダメという訳ではなく、とりあえず『症状をコントロールできていないうち』は、です。
具体的にどういう状態なのか、大きく次の3つがあると思います。
①症状が出ている
症状をコントロールできていない状態とは、一つ目は『症状があるとき』。
たとえば下記のようなポイントで自分を観察してみます。
- 症状がある(双極性障害でいうと鬱や躁)と医師が判断している
- 入退院を繰り返している、すぐ入院できる環境でないと不安
- 処方された薬を「決められたとおりに」「きちんと毎日」飲めない
- 自己判断で断薬したり、それを繰り返したりしている
- 診察を継続できていない、ドタキャンが多い
症状があるかどうか判断する方法ですが、双極性障害でいうと代表的な症状である『鬱』『躁』『混合状態』が強く出ているとき(各エピソードの渦中)、どれに今の自分が当てはまるのか自分で判断するのが困難なことがあります。
自分の判断が実際とズレるときがあるんですよね(「今自分は“ふつう”だ」と思ってしまったり)。
なので、『症状が落ち着いているかどうか』については自分の考えより、主治医や身近な信頼できる人の判断を優先した方が無難かと思います。
日々多少の鬱や躁の日があっても、【病的ではない範囲】【日常生活にそれほど影響ない】と判断してくれているなら、きっと大丈夫でしょう。
(ちなみに私は、基本的に症状は落ち着いていますが、症状が出ることもあります。でも数時間〜長くて数日で収まり、躁/鬱エピソードの再燃まではなっていません。なので夫の意見とも合わせて『症状が出ていない状態』と判断しています。)
②『健康的な生活』を送れていない
子供が健康に育つには、まずは“健康的な環境”が必要です。親が健康的な生活を送れているでしょうか。
たとえば、一般的にすぐ思い浮かぶような、次のようなこと。
- 朝、昼、晩、の食事
- 6時間以上の睡眠
- 適度な運動
- 家の中が不衛生ではない
毎日同じようなリズムで過ごしていたら、なお◎だと思います。
刺激たっぷりな毎日よりも、平穏で、退屈に思えてもいいので日々のルーティンが繰り返される生活がいいでしょう。
加えて、精神障害者にとっては、『メンタル面も健康に保てるような生活スタイル』ができていることも重要かと思います。
たとえば次のようなものです。
- 相談できる(精神障害のことについてパートナーとなんでも話せる)
- 症状改善に向けて、必要があればパートナーと一緒に取り組める
- 症状が出たらなるべく早めに病院にかかる習慣がある
- 自分の精神衛生を保てるような趣味や取り組みをしている
“健康”って何?という定義は難しいものですが、健康的な生活をしていると病気にはあまりならないし、精神症状も自然と穏やかになっているものです。
③症状のコントロールを誰かに依存している
親になったら自分が誰かを世話する立場になります。
なので親自身が誰かに世話をされすぎている状況ではない方がいいのではと思います。
もちろん、障害があるというのはそもそも自力では生きていくのが大変だ、ということでもありますから、誰かの力を借りるのは全然大丈夫だと思います。
ただ、その度合いです。
生まれる前から子供の協力をあてにしていないか?(メンタルケア・家事などの労働力)
現状ですでに、もし子供がいたら心身に負担がかかりそうではないか?
通院とか、服薬とか、できる範囲の症状コントロールとかを自分ででやるという気持ちがあることがまず必要だと思います。
『いつも症状の管理が誰かがいないとできない』という場合や、加えて『日常生活が自分ひとりでは一日中成り立たない』という状態のときは、もう少し自分で自分を制御できるようになるまで子供を持つかどうかを考えた方がいいかもしれません。
【パートナーに頼っていい範囲】
『頼る』というのは、行き過ぎれば『依存』なので、その線引きが難しいですよね。
どのくらい周りに頼っていいのか、その程度の目安は、”健常者の(精神障害でない)”夫婦を想像したときに、その夫婦でもあり得る範囲の『頼る』レベルだと思います。”ふつう”の範囲、と言うのでしょうか。
たとえば泣いているときに落ち着くまで抱きしめてもらう、テンションが高すぎるときに注意してもらう…など。
精神的な問題は、ほとんどがその場で解決できるか、長引いても半日〜数日くらいなのではないかと思います。
何日も何もできず引きこもっているとか、暴れるのを抑えてもらうとか、突然家出したとか…といった問題行動は”ふつう”の範囲を超えていると思います。
子供を持ってもいい場合
先ほどまで書いてきた、『子供を持たない方がいい場合』の逆ですが、子供を持ってもいい状態というのは、究極を言えば、完治…双極性障害や統合失調症でいえばいわゆる【寛解】の状態が目標になると思います。
ちなみに双極性障害における『寛解』とは、主治医によると、3ヶ月くらい大きい波が出ていない状態だそうです。リズム表(睡眠覚醒リズム表)でいうと、気分の波がまっすぐ(ずっと±0)。
私はそれを聞いたとき、「え、そんな人この世にいるの?」とびっくりでしたが、いるんですね〜。
※抗不安薬や睡眠導入剤などの頓服薬を、使わないのが理想かもしれませんが、薬を使った結果の『安定』も、毎日じゃなければいいのではないかと思います。
精神的な波が数日で収まるとか、精神科の通院がほぼ「薬をもらうため」だけになってきているとか、寛解までいけなくても『安定』していたいですね。
その他のことは”普通”の人と一緒
上記のような、『精神障害の症状のコントロールができているかどうか』以外のことは、健常者と同じように考えていいのではないでしょうか。
例えば、次のようなことです。
1.遺伝の可能性
2.お金が無い
3.親族の理解が無い
それぞれ見ていきます。
1.子供に障害が遺伝する可能性
精神障害の人が血の繋がりがある子供を持とうと思った場合、「障害が遺伝すること」も気にされるかもしれませんが、健常者と健常者のカップルから精神障害の子供が生まれることもあります。
(その仕組みの一つにデノボ変異という、遺伝子に起こる突然変異のようなものがあるそうです)
もしパートナーが健常者なら、もしかして子供が精神障害を持つ可能性は軽減されるかもしれません。
ちなみに私の例ですが、
双極性障害が親から遺伝したかどうかについては、親祖父母に双極性障害の診断が付いている人はいないので『遺伝ではない』と表面では言えると思います。(私だけが突然変異的に双極性障害になった説)
しかし、内心は親からの遺伝の要素はかなりあると思います。私は精神障害に成るべくして成ったというか…。
精神疾患は『脳の障害』だと私は思っているのですが、私は確実に“訳ありの脳“になる遺伝子を受け継いで生まれてきている気がします。
私の祖母①は精神科入院経験あり、母は気分障害ぎみ、祖母②と祖父①と父と兄はASDもしくはグレー、姉は鬱経験ありHSPと、軒並み"訳あり"なのです。
遺伝については、精神障害のうちどの種類についても、"遺伝病"だとはっきり聞いたものは私はまだないので、現状では絶対遺伝するとも言い切れないし、絶対遺伝しないとも言い切れないのものなのではないかと思います。
しかし確かに、健常者よりも、精神障害の人の方が子供が精神障害になる確率は高いでしょう。そこは自覚しておかなければならないと思います。
大事なのは、遺伝するかどうかを気にするより、子供がもし精神疾患になったとしてもその子がなるべく苦しまないようにしてあげる努力をすることではないでしょうか。
具体的に言うと、健康的な生活を整え、精神疾患的なサインが出ていないかこっそりと観察してもし発症してしまったらすぐに適切な治療を受けさせてあげ、症状を悪化させないよう適切な関わりをする…など。
自分自身が人生かけて学んできた疾患の予防法や症状の抑え方といった経験(知識)を、できる限り子供に伝えてあげられたらいいのではないか、と私は思います。
なので親が精神障害なことのメリットを挙げるとすると、子供が精神障害だったときに、理解してあげやすいことかもしれませんね…。
(ただし、過干渉に注意。…うーん、ちょうどいいって難しい!)
ちなみに私は、親もきょうだいも精神科にお世話になった経験があったのに、私が精神疾患になり始めたときも気づいてもらえなかったのが少し残念でした。誰も責めようとは思いませんが、今思えば、誰かに早く気づいてもらえたら、もう少し人生の崩壊度が軽減されたんじゃないかな…とか…思ってしまうのです。
他の病気を挙げてしまいますが、例えば、ガンを持った親が、子供を産んだらいけないのでしょうか?確かに、子供に苦労や困難を背負わせてしまうかもですが、ダメだとは私は思いません。
(…このように考えていますが、もし私の息子が精神疾患になってしまったら、子供目線では「障害になるんだったら産んで欲しくなかった」という気持ちが起こる可能性は0ではないでしょう。)
親自身、精神疾患のことを勉強し続けるのが大切。
◆偏見はもうすぐ過去のもの
『遺伝するから産むな』といった偏見は実際、0じゃないと思います。
私もこわかったです。
しかし、この偏見は、私達より上の世代の精神障害の人達が築き上げた負の遺産だ、と考えるのはどうでしょうか。
精神疾患の治療法や薬が確立されてきたのはほんの数十年前からというイメージがあります。
年配世代の精神障害者で、十分に適切な治療を受けていた人がどれくらいいたのでしょう。
たとえば双極性障害なら、無自覚で大暴れしていた人は、今(令和)より沢山いたのではないかな、と思います。
また、本人が精神疾患で、「自分が苦しかったから」同じ思いをする人間を生み出さないでほしい、という人もいるかもしれません。
でも私は過去の精神障害の人たちの症状や人生を、そして偏見を、今の自分たちに当てはめない方がいいのでは、と思います。
双極性障害でいうと、令和の終わり頃には、きっと、さらに治療法も確立し、"ふつう”の病気になっているんじゃないかと私は楽しみにしています。
この記事を読んでくださっている方が精神障害当事者で、もし妊娠するかどうかで悩んでいたとしたら…
言葉悪いかもですが『無自覚で精神科にも行かず周りに被害を出しまくっていながら子供を産む人』よりは全然良いと思います!
2.お金が無い
精神障害の方は、お給料が低かったり、パートやアルバイトだったり、継続が困難だったりして、生活が苦しいこともあるかもしれません。
精神科やメンタルクリニックの治療費もかかります。
加えて私なんかは、精神面が影響してるんだかなんだか、体の方にも不調が出がちで、病院に通う頻度は"普通"の人より上がっているように思います(これを書いている今日は、右耳が聞こえにくくなってしまっているので耳鼻科に行く予定です)。
さらに私はストレスがかかると過食嘔吐もしてしまうことがあり、食べ物のお金もかかってしまいます…。
…とはいえ、『お金が無い』家庭は、精神障害のある無しに関わらず世の中に沢山あると思います。 もうだいぶ前から『若者にお金がないから少子化になっている』論も根強いですよね。
しかし一方で、お金が無くても子供を育てている家庭もあると思います。
なので、“精神障害者だから”というのは抜きにして『我が家は金銭面で子供を育てていけるだろうか』ということをパートナーと確認していくのがいいと思います。
3.親族の理解が無い
精神障害のあるなしに関わらず、親や親族が子供を持つことにすんなり賛成してくれたら良いですが、反対されたりすると大変ですよね。
加えて、反対する親や親族が精神疾患(発達障害も含む)を持っているとかなり厄介なのではないかと思います。
精神障害の人は、遺伝のリスク的に、家系に精神疾患持ちの人がいる可能性が高くなると思うので、悩みや不安なども“健康な家庭”で育った人よりも多いかもしれません。
たとえば知人の話ですが、その知人の実親は精神疾患&発達障害っぽいのですが、もうすぐ出産が近づいている状況でも子供が生まれる事を実親に話していないそうです。話せない、バレたらどうしよう、というストレスは、想像するだけでキツそうです。
しかし、周りの人たちの機嫌を取るために子供を諦めるなんて、とてももったいないと思います。
育った家庭が“不健康”だったとしても、それはもう仕方ありません。
パートナーと一緒に、なんとか回避したり、逃げる方法を考えていってほしいです。
精神障害の薬を飲みながらの妊娠について
いざ子供を持とう、と決めた場合、現在何かしらの薬を飲んでいる人にとって『妊娠中の薬の服用』も心配になってくるのではないかなと思うので、そのことにも少し触れたいと思います。
心配、というのは薬のせいで子供に奇形や障害が出てしまうのではないかということですね。(私も相当気にしていた時期がありました。)
妊娠中に薬を飲んでいいかは主治医に訊くのが一番かと思います。
ちなみに私は双極性障害の薬(気分安定薬ラミクタール)を毎日飲みながら妊娠し、出産しました。息子には今のところ(3歳)障害等は見つかっていません。
妊娠中に薬を飲み続ける方を選んだのは、双極性障害の薬では、奇形を持って生まれる確率は、薬を飲みながら妊娠しても一般の人(薬を飲まないで妊娠した人/健常者)とそんなに変わらない、もしくは明らかになっていない、というのを知ったからです。
明らかに催奇形性があると分かっている薬(たとえば抗てんかん薬系)を飲みながら妊娠したとしても、(最悪の場合でも)催奇形性は10%ほどだそうです。この数字が高いか低いかについては、夫婦の価値観次第になると思います。
逆に、催奇形性が明らかな薬でないのなら、奇形のある子が生まれてきたとしても、それが果たして薬が原因なのか、たまたま自然の確率で生まれたものなのか分からないのでは、と私は思います。
薬に『リスクが無い』と証明されない限り、リスクは0になり切らないものですが、私がそれでも薬を飲みながら妊娠しようと思ったのは、薬のリスクよりも精神的に不安定になって家庭崩壊するリスクの方が高いと判断したためです。
妊娠中の薬の服用に関しては、パートナーや主治医とよく相談されてください。モヤモヤを残したまま妊娠すると、妊娠中の精神的ストレスの泉になってしまうかもしれないので…。
あと、もし妊娠する方を選んだ時は、妊活中から葉酸を摂るのをおすすめします!
葉酸は胎児の脳や神経の発達に重要らしいです。
▽たとえばこういうものは手軽です。
また、妊活や妊娠には精神的不安定が出がちだと思いますが、そういったメンタルの波は長い目で見るとあまり気にしなくて大丈夫ではないかと思います。
最後に
ここまで、たくさん私の考えを書かせていただきました。
繰り返しになってしまいますが、『精神障害者が子供を持っていいかどうかは本人の状態による』と思っています。
また、子供を持つかどうか考えるときに、まずは『精神障害の自分を受け入れているだろうか』ということも確認してみてほしいです。自己肯定感というか、「私は精神障害だけど、“ふつうの人”と同じ様に生きていていいんだ」と思えているでしょうか。
また、精神障害者として、堂々と子供に接することができそうでしょうか?親が、親自身の存在を肯定できなくて、子供が自分を肯定できるはずなんてないと思うのです。
子供を産むかどうかの結論は、最終的にはパートナーと2人で決めてほしいです。そして2人ともが納得していてほしいなと思います。
流れとか勢いとか、なんとなくとかで、妊娠したり子供を持ったりしないでいてほしいです。
特に双極性障害の人は、躁状態のときに決めたりしたら絶対ダメです。症状が落ち着いているときに決めてくださいお願いします。
子供を産む・産まないの決断に迷っていたら、まずは症状を安定させ、そして子供が健康に育つことができるような生活をし、それから子供のことを考えたって遅くないと思います。
たとえ今不妊体質等が分かっていて焦りが強い人もいるかもしれませんが、現代の医療が味方についています。
症状を安定させつつ、子供を迎え入れられるような健康な環境づくりをしているうちに、体もきっと健康になります。今よりも妊娠しやすい体になっているかもしれません。
それでは、長文にも関わらず最後までお読みくださりありがとうございました。
最後にこんなこと言うのもなんですが、産んでよかったか・悪かったかは、結局は産んで育ててみないとわからないものだと思いますので、すこし気楽になってもいいかもしれませんね。