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⑤聖地巡礼

 さて、今回私が「聖地巡礼」で目指している場所はスペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラである。エルサレム、ローマと並ぶキリスト教三大聖地の1つで、聖ヤコブが祀られている世界遺産でもあるカテドラル(大聖堂)を目指す。巡礼路はたくさんのルートがあるが今回私が歩くのは、フランス、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(以下SJPP)から続く約800㎞のフランス人の道と呼ばれるルートである。このルートは道自体が世界遺産として登録されている。道が世界遺産として登録されているのはここと日本の熊野古道だけである。ピルグリム(巡礼者)はそのシンボルのホタテ貝を身に着け、クレデンシャルという巡礼手帳を手に、巡礼を始める。巡礼路では分岐点や迷いそうなポイントに描かれている黄色い矢印や親切な道標に導かれて歩き、聖地を目指す。キリスト教の聖地ではあるが、信者でない我々にも巡礼路への路は開かれている。
 私の簡素な説明で少しでも興味を持った方は、ぜひ一度ご自身の手でこの巡礼について調べてほしい。そして巡礼の旅に一歩踏み出してみてほしい。私の文章がそんなあなたの背中を押すものとなると幸いです。またその際には、敬虔な信者の方も大勢いらっしゃる巡礼であることを忘れないでいてほしいと願います。



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