その思いやりや優しさは、本当に相手のためなのか。 | とべちゃんのレシピ
相手のためだと思う「〜べき」が相手を苦しめることもある、ということを私は高校時代のある出来事から学んだ。
S子との出会い高校の同級生S子は、幼少期から耳が不自由で補聴器を使っていた。とはいえ、日常生活に大きな支障はなく、そんなことは誰も気にしていなかった。
S子は勉強もスポーツも頑張る明るく前向きな女性だった。勉強が苦手な子の多い私たちのクラスで、勉強を頑張っていた私にとっては良きライバルだった。
ある日、S子の補聴器の調子が悪くなった。学祭の準備期間で帰りが遅くなるこ