ある日、自分が天才ではないことに気づいた私たちは。
ある日、自分が天才ではないことに気づいた。
辛くも人生は、自分が凡人であると思い知ってからの方が長い。
私は、あるいは私たちは、己の凡人性にどう向き合って生きていけばいいのだろう?
私が、自分を天才でないと認めることになったのは、大学時代であった。私は中学3年生のある時分から高校3年生まで、ほぼ毎日小説を書いていた。言葉を綴っている間はとにかく楽しくて、自分の脳内にアドレナリンだかドーパミンだかの脳内快楽物質がブシャアアと出ている。
そんな状態だったから、いくらでも夜更か