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親と子の間のさまざまなこと(その1)

~2024年、親と子の間で考えたことのつぶやき まとめその1~

「良い親」の唯一の定義があるとすれば、子どもの人生の邪魔をしない人だということ。(4/15)

多くの親は子供にできるだけの選択肢を与えて生き易くしてあげようと躍起になるわりに、自分程度でもこうして生きてるよと伝える勇気がない。(6/3)

神経症的な気質を物事や他人に対する丁寧さに生かしている人は尊敬に値するけれど、その気質が親が子供に対して生真面目さを求める方向に働いて「その適当さがあなたにとって楽ならそれでいいよ」というおおらかさが失われると、子供はそのうち窒息してしまう。子供は好きに生きたらよかったのに。(3/26)

子供に対して教育熱心な親は、自分が本質的なところで子供に何も与えてないことに対する強迫的な不安を抱えていることが多々ある。子供に(良い)影響力を与えている(ほんのりとした)自信がある親は教育熱心になりにくく、「自然体」を装う必要もない。(2/14)

親が現状のままでいいと納得するだけで、「解決」する子供の問題はたくさんある。勉強に対して無気力と言われる多くの子が、現状に納得がいかない親に「問題」をなすりつけることを繰り返された経験を持っている。(6/4)

面談中に「優柔不断」と親にたしなめれてる子がいたけど、その子は選択をした途端にそれを言質にして責任を取らされることを怖れていただけということがあった。(3/7)

友達やきょうだいと比較して「あの子があれだけがんばってるんだからあなたもがんばらないと」という言い方の問題点は、人によってがんばれる程度は大きく異なっているという点を無視しがちなところ。きょうだいの場合、親はそれが薄々わかってるのに「できない子」に当てつけてしまいがち。残酷だ。(4/25)

過度に自信がない子がいるとき、その子は成功体験を重視する親から「目標を達成する」ことを繰り返し求められ、それが達成できないことを繰り返していることが多い。つまり、親がでっちあげた現実にうまく乗れずに自信がなくなっているわけだ。そんな子に必要なのは、それは自信がないんじゃなくて、親のせいで自分を失っているだけという気づきである。(6/10)

良かれと思って補助輪つけてると、一定数のバランスが不安定な子は補助輪をつけてないと走れなくなる。というか、補助輪に支えられて走ることが、その子にとっての走ることになってしまう。補助輪を外されて転倒すると、なぜこの子は倒れるのかしらと訝しがられるが、その子は一度も自分だけで走っていなかったんだから。
これは、中受を頑張った子どもたちが中学に入ってダメになってしまう話。(2/7)

自分への期待値が本人の実力に遠く及ばない子の受験は、心が荒みやすく大変だ。この期待値は多くが親に条件づけられたもの。子どもを高く見積もる親にレベル設定されてしまうのは本当に残酷で、子供は高く見積もる親のせいで苦しいのに親のせいにすることはないし、期待する親の気持ちを愛だと思うから応えなきゃいけないと思うし、だから自分が高く見積もられていること自体を認めることができない。そうやって苦しみが続いてしまう。自己否定が募り、大人になっても自分に何が起こったか分からずに苦しみ続ける人さえいる。(1/22)

反抗期を親目線で「反抗」と捉えるのは権威主義的であり「私とは意見が異なる人」として向き合うことが大切、という話を聞いたけど、別の見方では、子供の決死の反抗を理解ある体で包摂してしまう方がずっと残酷だ。子供は親よりもっと大きなものと戦っているんだから。牙を抜かれた子供たちの多さ。(4/3)

理解のある親に育てられた「よい子」たちは、「自律」については骨抜き状態になっていることが多々ある。(5/25)

昨今の教育者はすっかり軟弱になった。この中身は、一人ひとりの子供に合わせた配慮をする(これは大切なことだが)、子供に理想を押し付けない、という姿勢が、結局のところ「教育者」として子供に図らずも影響を与えてしまうことを忌避する傾向につながったことだ。その意味で弱腰の教育者ばかり。
子供は教育者から単なる言葉の情報を学んでいるのではなく、全人格的な影響を受けていて、それを直視するのは多くの教育者にとって恐ろしいことだから、子供への「配慮」がたびたび自身が子供とぶつからないで済む口実になり、安全圏からしかモノを言わない先生が増えた。学校全体の問題ともいえる。
これは親と子供の問題でもある。子供への配慮を怠らない理解のある親が、それによって自身の安全を確保していることはないかという問題。子供は大人が思うよりずっと自由を望んでおらず、むしろ導いてほしいと思っているのに、それにどう応えるかを真剣に考える大人が減ったとしたら不幸だ。(5/5)


そのうち、その2をまとめます。

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