読書メーターを10年続けて2000冊読んでだ中で薦めたい10冊(前半)
2000冊読んだからなんだって感じですが、本を苦労して苦労して読んでいた時分を思うと、いつのまにか日常的に読書している今が少し不思議な気がします。なにやっても続かずにいた10代の頃から唯一続いているのが読書メーター。
恩返しの念もこめて#推薦図書 の肩を借りて紹介していこうと思ったのですが、書いていて自分史みたいになってしまいました。少し長くなってしまったので、2回に分けました。
1.そもそも、あんた誰よ?
30歳を目前に、なにか変えられたのだろうかと焦燥をかすかに感じている29歳の栄養士。読書メーターと出会ったのは高校生の頃で、いまから10年以上も昔。それこそナイスが10個に満たないレビューが、サイトのトップに表示されている頃(懐かしいなって思う人います?)
偏差値30台の高校を、個人的な”生きづらさ”を理由に中退し、しばらくはヒキニート。当時は2ch全盛期で、大学受験板に『偏差値30台だけど3ヶ月で早慶に受かる』とかそんな面白いスレが乱立していました。僕もかなり影響されてしまっていたクチです。その流れで、知らなくちゃ恥ずかしいというスノッブな心から読書がはじまりました。
1. 熱に浮かされてしまえの『読書力』
これは読んだことのある方も多いですよね。著者自身が教育に携わっていることもあって、読書に対する熱い思いが前面にぐいぐいと出てきます。熱に浮かされて自分も読もうと思うようになり、巻末のブックリストの書籍を手にとっていくというのが本書を読んだ人の流れ。
生きていく上での困難に対処していけるようになるには読書というのは、たぶん一定の人には必要不可欠なんだと思います。本を読むのは頭がいいからではなく、むしろ頭が悪いから読むべきなんだと思っている人間です。一人で考えて生きるよりも、ずーっと楽になります。
2. ビリギャル勢にこそ価値がわかる『細野真宏本』
僕の経験ですが、たぶんビリギャル勢は1、2年間数学を学んだところで思考力というのはたいして身につかない。僕らにとっての数学というのは、わからないことをわからないまま考え続ける訓練で、そうしてはじめて2時間、3時間と勉強する体力がついていくってそんな感じです。
考えるってどうやるの?ってまずそこから教えてくれるのが本書です。Amazonレビューみると、学ぶことに慣れている人には内容が当たり前に感じられるようなので、やっぱりビリギャル勢向けかな。
3. 仕方なくから学びたいに変わる『脳を鍛える』
地元の小さな地区センターで独学していた時に「なんか東大講義って書いてあるし良さそう」と思って、書棚から暇つぶしに手にとった本でした。
学問ってなあに?ってそんな人間だったのですが、読んでいて止まらなくなってしまったことをよく覚えています。今でいうブロックチェーンやベーシックインカムなどに当たるような、当時の最新の知見が盛り込まれていて科学的、哲学・思想的にいろんな可能性が広げられていました。
思い出補正がかなりありますけど、学問の面白さを伝える本としては、肩を並べる本はいまだにありません。
4. 人の欲望で捉える『嫌われる勇気』
”生きづらさ”を解決するためにたくさん本を読んできた(つもり)。たとえば、目の前のコップは本当にあるのかどうかといった問題にさえ悩みだすと、もうダメ。考えなかったフリをして勉強し、精神的にやられていると一日横になって生きる意味とか考える始末。その中で行き着いたのが、竹田青嗣さんと西研さんの語る哲学・思想、そしてアラン『幸福論』。
要は、目の前の現象には意味があるという欲望論の考え方ですが、それが僕にはもっとも根本的かつ普遍的で、しかも生をより良くする哲学・思想だと思われたんです。で、この『嫌われる勇気』で語られている内容というのが、現象学や欲望論と見事なまでに合致していました。すべての原因は人間関係としていますが、嫌われるか否かといった人間関係に限られただけの本ではまったくありません。一読して、ここまで感動してしまったのは久しぶりでした。
5. 『人生は20代で決まる』(現在29歳)
TEDの中で10代から20代に最も刺さる動画の一つ。書籍の紹介だったのですが、これはぜひともTEDだけでもみてほしい。先送りにすることは、解決することをより困難にします。
20代はなんとなく過ごしていいような時間ではなくて、ひとつひとつの決定がその後の人生を左右してしまうような時期だということです。なにもしないままでいることは、なにも変わらないということではない。
人生は、歩くエスカレーターのようなもので、立ち止まっていても時間がどんどん前に押しやっていってしまいます。
で、僕と来たら20歳の頃に感銘を受けたのに、30歳目前で結婚していない、そもそも彼女いない、そして仕事もやめてワーホリなりボランティアなりにに行きたい(ヤバい)
<後半>