栄養診断にユーザー辞書を活用できるか
職場PCが辞書登録できることにいまさら気づきました
コントロールパネルやら設定をいじれない職場PCあるあるから、辞書登録も無理かと勝手に思い込んでしまっていた自分が超バカだった……
1. ユーザー辞書があるなら使わない手はない
だからといって、ユーザー辞書でなんでもできるわけではないので、あれもこれもせずに、使うシーンを決めて利用するというのがいいのかもしれません。
たとえば、外部の業者から連絡があったときに、宛先当等を伝える必要がでてきたとします。たいていデスクまわりにそうした情報は控えているはずだけど、慣れていないとあれ、どこだっけ?となる。真っ先に目につくようにキーボードにテプラでシールを張ったりしていましたが、あれもこれもデスクに情報を集積させるとややこしくもなります。でも、辞書が使えるとこれが解消されます。
”じゅうしょ”と入力すれば職場の住所が、”れんらく”と入力すれば電話番号を表示させるようにしておけば、つねにパソコンでわかるため、急な外部からの連絡でもその場で辞書で引き出して伝えることができるようになりますよね。
2. 栄養診断コードもいっそのこと辞書で引いてしまえ
で、使うシーンとしてもしかしてイケるんじゃない?と思っているのが栄養診断のコードです。まだまだ現場で使われている感はないし、僕も表面なぞっただけでまったくわかっちゃいないけど。
栄養診断ってなーに?というのは上記の本が参考図書です。ものすっごくざっくりといえば、いままでのどういう根拠でエネルギー・栄養素の過不足があるかというのを、評価としてでなく診断としてまとめたものです。それが栄養ケアプロセス(NCP)の中に組み込まれていて、書き方の上でシステム化された。
ただ、それで業務が増えるようなことは避けるのが、このマガジン。
さて、ユーザー辞書でどう扱うか。
2.1.1 栄養診断は3つのカテゴリに分けられる
・NI:Nutrition Intake 摂取量
「経口摂取や栄養補給法を通して摂取する、エネルギー・栄養素・液体・生物活性物質に関わることがら」
NI-1 エネルギー出納
NI-2 経口静脈栄養補給
NI-3 水分摂取
NI-4 生物活性物質
NI-5 栄養素
・NC:Nutrition Clinical 臨床栄養
「医学的または身体的状況に関連する栄養問題」
NC-1 機能的項目
NC-2 生化学的項目
NC-3 体重
・NB:Nutrition Behavioral/environmental 行動と生活環境
「知識、態度、信念(主義)、物理的環境、食物の入手や食の安全に関連して認識される栄養初見・問題」
NB-1 知識と信念
NB-2 身体の活動と機能
NB-3 食の安全と入手
・NO:Nutrition Other その他の栄養
「摂取量、臨床または行動と生活環境の問題として分類されない栄養学的所見」
NO-1 その他の栄養
(現時点では NO-1.1 現時点では栄養問題なし に限られる)
2.1.2 試案 NIのコードは逆引きを拾うようにしてみる
こうした栄養診断のコードは、どう参照したらいいだろうか。
たとえば、エネルギーの過不足を診断のコードとして使いたい場合は、NI1と入力することで、
NI1.1 エネルギー消費の亢進
NI1.2 エネルギー摂取量不足
NI1.3 エネルギー摂取量過剰
NI1.4 エネルギー摂取量不足の予測
NI1.5 エネルギー摂取量過剰の予測
と候補を返して、変換させる案。これは整理された栄養診断コードをそのまま使う形なので、仕組みがわかりやすい。ただし、実務には合わない。
エネルギー不足と考えると判断することにコードがあろうがなかろうが関係ないのだから、NIなどと入力するよりも評価するエネルギーもしくは不足を入力すれば候補が表示されるようにしておくのが自然ですよね。NI(栄養摂取)に関しては逆引きで設定しておく方が使い勝手はよさそう。
3. 今後
NC、NBに関しては逆引きじゃないほうが使いやすいかもしれないので、そのあたりは今後検討してnoteにまとめる予定。とりあえずは、まずは本当にユーザー辞書が使えるのかを実際に試していって評価できたら。作業量増えたら嫌だなぁ。