見出し画像

オル太のパフォーマンスが異様に面白かったことについて

こんにちは、とある心理師です。

前回の記事では『SENSE ISLAND/LAND 感覚の島と感覚の地2024』について取り上げてみました。
今日はその芸術祭のイベントのひとつとして横須賀市の浦賀ドック行われた『ニッポン・イデオロギー 第7章』を取り上げてみたいと思います。



1.そもそもオル太とは


オル太は2009年に多摩美術大学卒業や在校生によって結成したアーティスト集団で、「耕す家」と題した自作の家を畑の側に設置して作物を育てながら生活をしてみたり、自らの身体を使ってパフォーマンスをしたり、現在まで様々な活動を展開しています。

といっても、筆者も元々はオル太に関して詳しくなく、『パフォーマンスアートをやっている人たち』とか、『なんか丸太を運んだり畑を耕したりしてる人たち』とか、その程度の理解しかなかったのですが、今期の『SENSE ISLAND/LAND』でパーフォーマンスをやるということで折角だから見てみたいと思い、会場である横須賀市の浦賀ドックへ向かいました。


2.横須賀市『浦賀ドック』について

浦賀ドックとは横須賀にある旧造船所で、明治32年に建造されてから100年以上に渡って船の製造や修理を行ってきた住友重機械工業株式会社旧浦賀工場の跡地です。
現在ではちょっとした観光スポットになっていて、イベントなどの一般開放日であれば見学もできるようです。


今期の『SENSE ISLAND/LAND』では、猿島だけでなく横須賀の街にもアートが点在するような内容になっていて、この浦賀ドックでもイベントの一環としてオル太のパフォーマンスアートが開催されました。



3.オル太の『ニッポンイデオロギー 第7章』の感想

オル太のパフォーマンスアートを見るのは初めてでして、予備知識も殆ど入れずに行ったのですが、予想以上に面白かったです。

浦賀ドックの特質的な構造をよく活用していて、登場人物が色んなところからヒョコヒョコと現れる感じだったり、観客が演出の中に参加できるような仕掛けがあったりが妙に楽しく、また謎の中毒性も相まって、最後までどっぷりと世界観に浸ることができました。


日本にある様々なイデオロギーをテーマに扱っている本作品は、何か特定の思想に対して批判をしたり風刺したりするものではなく、多様なキャラクターを使ってイデオロギーを多角的に捉えることで、鑑賞者に対してテーマについて考えるきっかけを提供しているように筆者は感じました。

イデオロギーを謳い、イデオロギーに従い、イデオロギーに縛られ、イデオロギーに疲弊していく人たちを目撃した感じ。

そして、それを見て、思想や風潮を超えて一人ひとりが平穏に暮らしていくことが何よりだなと、そんな風に感じた筆者でした。

それと、見ている内に、なんだかメンバーの一人ひとりが愛らしく思えてきまして、今後も彼らの動向を注目していきたいとも思いました。



というわけで本日は以上です。

今年も残り少なくなってきましたが、来年もマイペースに記事を綴っていきたいと思います。

最後までありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!