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介護が必要な高齢者となってもスキンケアやメイクを楽しく続けられる社会を実現・・・という記事の紹介です。

4月1日ですね、いよいよ新年度スタートです。

どうやら3月実績は過去最高の件数になりそうで、2023年度の1年かけてじっくり限界値まで件数を伸ばせてきた感じです。
おかげ様で僕自身も日中は、ほとんど派遣で移動しまくっていて事務所に戻ってからは書類関係の仕事で忙しくさせてもらっているので、現在の利用者数が安定的に確保できるかどうか見通せるようになれば、いろいろ次のステップへの段取りを進めていきたい所ですので、2024年度は、これまで転がり出すまで力いっぱい転がしてきた状況を、これからは転がるペースを維持しながらコース設定していくような、そんな流れをつくる感じの1年になっていきそうです。

ただ、介護事業の常ですが、入院される方が増加してきているのと、4月から新たな報酬となるり基本報酬が引き下がるわけですから、その減収分がどの程度の影響になるかの見極めも必要なので、まだまだ慎重に行きたい所です。

さて、今日はこちらの記事の紹介です。

高齢者の自分らしさを誰もが尊重できる世の中へ

株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表取締役社長:村岡弘義)は、介護が必要な高齢者となっても、望む人の誰もが普通にスキンケアやメイクをすることができる世の中を目指します。また、スキンケアやメイクをすることで自分らしくありたいと願う高齢者をとりまく周囲の人の理解が進み、社会全体が高齢者の「自分らしさ」を尊重できるように変化するべく、製品の開発や環境の整備、情報の提供を行っていきます。

産経新聞

高齢になってもオシャレは大事だと思っていて、それは女性でも男性でも一緒で、そういう事が介護が必要になったとしても楽しめる環境を介護職はつくっていくべきと思うので、こういうニュースがもっと増えるといいな、と思って紹介します。

オシャレって、一番分かりやすい”自分らしさ”ですもんね。

生きていく上で、誰かとコミュニケーションを取るのがとても大切なんですけど、その大前提として、誰かと会える”自分なりのオシャレ”が出来ているか、出来ていないか、というのが凄く大事な最初のステップなんだろうと思います。

介護美容のこれまでの取り組み

当社は1995年から高齢者施設で化粧療法を開始。東日本大震災をきっかけに2014年に一般社団法人日本介護美容セラピスト協会(代表理事:酒井宗政/大阪市福島区:株式会社ナリス化粧品 100%出資)を設立して心と体の美容療法(R)を創出。ビューティタッチセラピー(R)の手法を用いてマッサージトリートメントやメイクなどの「肌に触れるケア」をとり入れることで、主に高齢者の自立支援や生活の質の向上を目指し、全国でビューティタッチセラピストの養成と認定の講座を開催してきました。これまでに認定したセラピストの人数は2,645名となり(2024年3月末)、すべての都道府県にセラピストを輩出しています。

産経新聞

肌に触れるのって、ケアの場面で凄く大事な事なんですけど、介護現場では中々そこまで”触れるケア”が提供できていない状況があって、本来なら現場の介護職がこういう道を切り拓くべきだったとは思うのですが、そういう現場で出来ない部分で、そこに特化したサービスが生まれてくるのは当然の事で、そういうサービスが提供される事自体は喜ばしい事なんですけど、介護職としては、そういうニーズを他の業種に持っていかれたのはちょっと悔しい思いもあったりなかったりですね。

現場で触れるケアを重視せず、業務や効率を追求せざるを得ない制度設計の功罪かな、と思いました。

高齢者の自由なスキンケアやメイクを阻むもの

高齢になることでスキンケアができなくなる理由は3つあると私たちは考えています。まず、高齢になることで手のしびれや動作が鈍くなるなどによりキャップが開けられないといった不自由や、肌が薄くなったり敏感になることで今まで使用していたスキンケアに刺激が出るなど、身体的な変化によるもの。次に介護が必要なほど高齢となったときにスキンケアやメイクまでは必要ない、また贅沢だと考える一部の周囲の無理解によるもの。最後に、高齢になることで新しい情報を得ることが困難になっていく環境です。高齢になってもスキンケアやメイクをすることは、髪型や衣服を整えることと同じように高齢者の自尊心や自信を守るだけでなく、自律神経を整え能力の維持となり、周囲とのコミュニケーションにつながることで、認知症の発症や進行を抑えることにも役立つと私たちは考えています。

産経新聞

今度記事にしようと思って準備はしているのですが、ヘルパーでも提供できるサービスと出来ないサービスがあって、それは普通の日常生活で必要な事(もの)なのか、という事で判断されます。

例えば、掃除機かけはできますが、窓ふきは基本出来ません。
レンジフードの掃除も出来ません。
それは、それらの作業が日常生活では必要なく、特別な掃除に分類されるからなんですけど、普通に考えたら『なんで?』と感じると思います。

僕らにとっては、それは当たり前のルールなんですけど、普通に考えたら同じ掃除だと思うんですよ。

我々は、そういう出来る出来ない事を説明せざるを得ない状況が多々あるのですが、良く思うのが、そのくらいしてあげたいのにルール上(制度上)できません、という時に、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど、そもそもの制度設計が、こういう事は家族がやるべき、という位置づけのような気がするのですが、ケアラー問題や介護離職問題を考える時に、まずはこういう制度設計から見直すべきではないか、と感じています。

ただ、たしかルール上は個別の状況に応じた対応が可能、とはなっているはずなんですけど、それもケアプランに位置づいているかどうかも重要な判断基準になるので、対応がややこしいんですよね。
ですので、そういう通常は出来ないとされている部分の作業については、保険外のサービスとして実費を頂いて提供するのが無難なんですよね。

『高齢になってもスキンケアやメイクをすることは、髪型や衣服を整えることと同じように高齢者の自尊心や自信を守るだけでなく、自律神経を整え能力の維持となり、周囲とのコミュニケーションにつながることで、認知症の発症や進行を抑えることにも役立つと私たちは考えています。』

まさにその通りで、こういうケアが出来てこなかったからこそ、介護予防の効果に繋がってこなかったのではないか、と思ったりします。

身だしなみを整えることは、社会と接点を持てる自信

若年層や壮年層と同じく、高齢になっても「自分らしくありたい」という気持ちは変わることはありません。その中には、清潔感を保っていたいという気持ちや、少しでもきれいになりたいという気持ちもあります。それは「化粧」や「美容」という言葉が持つある種の特別感や贅沢なこととは異なる「自分らしくあること」であり「身だしなみ」です。私たちは、介護美容に取り組む中で、自分らしくあることを失うことで、自信を失うことや人と会いたくないという気持ちになる高齢者を多く見てきました。リハビリの現場で、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が活躍するように、高齢者が「こうありたい」と望む身だしなみを整えることを助けるセラピストが活躍できるようになることを望んでいます。

産経新聞

高齢者は、喪失感など身近な状況なので、こういうオシャレが自分なりに自由に出来たりする事自体が、生活の質の向上につながると思いますし、外に出かけよう、あの人に会いに行こう・・・などの意欲に繋がっていくと思いますので、せめてそういう自信をもって生活できるような環境づくりはしていきたいなぁ、なんて思いました。

本来なら、高齢者が”こうありたい”と望む生活を支えるのが介護職なんですけど、現実はそうではない、という事をつきつけられた状況です。

こういうサービスとケアを組み合わせたサービスはニーズあると思うなぁ。

高齢者の「自分らしくありたい」を叶えるのは家族や社会の理解

高齢者が自由にスキンケアやメイクをすることで自分らしさを保つには、商品だけで叶うことではなく、家族や周囲の理解や社会の理解が必要だと考えています。年齢を問わず、それぞれの個人が自分らしくあることを保つために助けが必要な人に対して助けることや理解できる世の中を目指し、セラピストの育成や、介護美容にかかわる正しい情報発信をしていくことで、介護される側だけでなく、介護する側や周囲の人の笑顔を増やす活動を続けていきます。

産経新聞

そもそもですけど、誰もが”自分らしくある”のが普通の事なんですよね。

それが、様々な理由によって介護が必要になったら”自分らしくある”事自体が難しくなる事自体が社会の在り方として間違っていると思います。

こういうサービスが浸透していく事で、まずはオシャレから、誰でも出来て当たり前が浸透していくといいな、と思いました。

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