介護難民、2050年に400万人 団塊ジュニアの老後厳しく・・・という記事の紹介です。
寒暖の差が激しい北海道で、うっかりすると体調を崩しそうなので毎日葛根湯を飲んで寝ている今日この頃です。
今日は良い天気で、やはり天気がいいと気持ちがいいですね。
明日は朝イチで法務局室蘭支所に行って、登記謄本と印鑑証明書の発行手続きをして、そのまま保険外サービスに入って、その後滝川に向かって滝川市役所で僕自身の印鑑証明書を発行してもらうスケジュールになっています。
順調にいけば夜の9時には登別に戻ってこれそうです。
日本政策金融公庫での創業融資でも同様の書類は必要でしたので、融資関係ではこれらの書類(3か月以内のもの)は必須なようです。
天気がいいので事務所の換気をしながら台所を綺麗に掃除しました。
どうも湿気がたまりやすい環境の様で、排水溝がカビってましたのでハイターで綺麗にしました。
さて、今日はこちらのニュースを紹介します。
33年後の未来予測ですが、おそらくこの通りの状況になるでしょう。
ただ、老々家族介護の時代がくるかどうか・・・というのにはちょっと疑問があります。
もしかしたら介護サービスも足りない、家族も介護できない、そんな状況になるんではないかと心配しています。
ケアマネ不足も深刻になり、地域の老々介護の実態はもっと見えにくくなって介護難民が増えてしまう。気が付いた時には医療対応が必要な状況だけど入院も入所も出来る場所がない。
地域ではヘルパー不足。
デイサービスも経営難で縮小していく。
地域で助け合うといっても地域全体で高齢化が進んでいるので地域全体での老々介護の状態。動ける高齢者が頑張るけれど、負荷がかたよってしまってつぶれてしまう。
これから30年間で、何が必要なのかは見えてきそうなものですが、国がはっきりとそういう方針を示さない限りは難しいと思います。
そういう意味では、来年度に控えた介護保険を含めたトリプル改定は重要な意味を持つような気もします。
平成30年時点で、介護業界全体の介護職の平均年齢は46歳でした。
単純にこのまま若手が採用できず新陳代謝が起こらなかった場合の30年後の平均年齢は、76歳という事になります。
さすがにそういう事にはならないだろうとは思いますが、どの職場でも20代や30代の職員の採用が難しかった在宅分野のこれまでを考えると、あまり楽観的な観測もできないのも事実です。
介護職も含めた老々介護の現実が、2050年頃には現実になりそうです。
介護職のうち時間制限なく頑張れる人は全員個人事業主になって頑張るか?なんて考えてみましたが、介護保険制度がそういう想定をしていないので難しいですね。
じゃあ介護保険を使わないで保険外でそういうサービスを展開したらどうか、とも考えましたけど、それは一部の所得が十分な富裕層になら提供できる内容で、おそらく物価高騰とかの流れでも年金がひきあがるとは思えないので多くの地域の高齢者の生活はそこまで余裕はないだろうと思うので、いろんな部分で歪みが生まれそうです。
実際、富裕層向けの保険外サービスの提供は進んでいる話も聞いています。
日本は突出していますが、先進国ではどこでも高齢化が進んでいるらしいので当然の流れでしょうし、日本より好待遇の国は多いので日本で外国人労働者を確保できるのは短期的なものだろうと思います。
ITやロボットへの投資が進んでも、業界全体の介護職の平均年齢を見てもらえれば想像できそうですが、そこに理解がある、理解できる、使ってみよう活用してみよう、活用したい、と思う職員がどの程度存在するか。
ロボットとまではいかなくても職員の体を守るためのリフトの導入ですらまだまだ課題が多いような気がします。
ノーリフト運動は、僕が大阪の事業所に居た頃から”これからはリフトをつかって介護職を守ろう”みたいな事が言われてきましたが、しっかり活用されている事業や取り組みの情報ってあまり耳にしないので、そういう事だと思います。
結局、介護職自身を守るためのリフトですら導入できないのですから、現場のデジタル化・ロボット技術の活用は本当にハードルが高いと思います。
15年が経過しています。
みなさんの身近でどこまでリフトの活用が進んでいるでしょうか。
介護現場から大変だとか聞きますが、リフトの導入を検討するかと聞いてみても”使えるかどうかわからない””リフトはちょっと・・・”みたいな意見が出ますし、そもそも決裁が下りないという事もありましたが、そういう職員の体を守る事に対して、結果として費用をかけてこなかった事で実践や工夫が進んでこなかった経過もあるので、ICT化やロボット活用についても同じで、おそらく費用の掛かる技術の導入は出来ないと思います。
特に物価高騰や人件費の高騰で経営が圧迫されていくこれからの状況を考えると、もっと厳しくなるのではないかと思います。
たとえば地域で元気な高齢者が軽度で簡単な介護を担うという事は可能性があると思いますが、そのためにも今の段階から介護予防の活動や習慣をしっかりと構築しておかないと、そもそも元気で支える側に回れる高齢者が少なくなってしまいますし、地域全体で介護予防の取り組みが出来ていない場合、重度の方が多くなっていくら元気な高齢者でも支えきれない状況も起こりえます。
高齢者を支える側として期待するのであれば、やはり今の時点から介護とは、認知症とは、介護予防とは、適切な食事や運動とは、といった事を定着させていかないとダメなんじゃないかなぁと思います。
そして、ここで言う所の支える側に回る高齢者に、僕自身も含まれている事を考えると、高齢者になった介護経験者を集めた何かの取り組みでもできれば面白い事ができるかもしれないなぁ、なんて思ったり。
前々からちょっと着想があった、職員も利用者も全員介護職のデイサービスとかグループホームとかも面白そうだなぁと思っています。
一方でそうはならないように若手の育成や採用にも力をいれていかねばならんと思ってはいますが・・・。
暗い未来予測ではありますが、ポジティブに僕自身が高齢者となった頃の事も考えて今から組み立てていきたいな、と思います。