台風でも自転車をこぐ訪問介護 ヘルパーの安全が最優先 事前の備えで利用者を守れ=黒澤加代子・・・という記事の障害です。
気候変動の影響なのか気象による災害が増加しているので、そういう事態でもサービスを継続できるBCPへの意識は高まっていると思います。
関西で仕事をしていた時は、毎年必ず台風が直撃するような感じだったので防風雨の中、カッパを着て自転車で訪問しているヘルパーさんには本当に感心しました。
当時はデイサービスの送迎など担当していましたが、送迎は送迎で大変だったのですが、それでもあの雨風の中をカッパを着ててもずぶぬれになって自転車を走らせて訪問している姿には本当に頭が下がりました。
私たちが訪問しないと利用者さんが困る、という想いが根底にあったのだと勝手に想像していますが、実際、介護サービスは日常生活を営む上で必要なサービスに位置付けられていますので、そのサービスが受けられないという事はQOL(生命や生活の質)が低下しますので、その意識はプロとして必要不可欠なものと思います。
一方で、その職員を守るための対策を事業所でしっかり立てて置く事も重要なので、BCPの策定が義務付けられています。
事業所として休止を判断する場合、そのサービスが受けられない利用者さんに対して代替えのサービスや安否確認など必要な対策を実施するのも当然だと思いますが、このあたりまで意識できている事業所はもしかしたら少ないかもしれません。
訪問サービスは記事の指摘の通りで利用者さんからのキャンセルの連絡がない限りは事業者側から中止するという判断は基本的にはないと思いますし、簡単に省けるサービスではないという認識で僕も同意です。
僕自身も大阪で仕事をしていた時に1度だけ台風の暴風雨の中、カッパを着て自転車で訪問をした事がありますが、この記事の内容の通りでした。
幸い、転倒するような事はありませんでしたが本当に酷い雨風に当たると前は見えませんし呼吸苦も感じました。
あと、暑いんですよね。カッパで雨風を防ぐ事はできるのですが汗で濡れてベトベトになるという何とも言えない感情になった事を思い出しました。
今では正確な予報が出るのでありがたいですよね。
それに1時間単位での予報も出るので非常に参考になりますし、必要な調整の根拠にしています。
僕はこちらのサイトを参考にしてますが、いま気が付きましたけど5分毎の予報も見れますね。
災害時はヘルパー自身も被災者になるので、その辺りのバランスというか職員を取り巻く状況まできちんと整理してから事業継続できるようにしたいのですが、これは本当に難しい課題だと思っています。
一方で利用者さんも被災しているわけで、ケースによっては少しでも早く対応に入らないといけない状況もあるだろうし、僕自身が経験してきた災害の中で最悪の状況を考えると、電話もlineも使えないし電気も水も出ない、道路は信号が機能してなくて危なかったりするわけで現実は厳しいんですよね。
リアルな機動力とアナログの情報伝達力が求められるので、その辺りまでしっかり意識したいところですが、そんな最悪なケースを考えていると準備するモノや量が圧倒的に増えたりするので匙加減が難しいんですよね。
かといって最悪を想定しないわけにもいかないのでいやはや難しい。
結局、災害の規模がデカくなるにつれて行政の役割が大きくなると思うので、その辺りのどの程度の規模まで各事業所単位で、これ以上は行政を先頭に各事業所がタッグを組んで地域を守る、というような計画にするのがスッキリするんですけど、まぁこういうのも今後の課題なのかなぁ。
・・・なんてことを色々感じた記事でした。