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台風でも自転車をこぐ訪問介護 ヘルパーの安全が最優先 事前の備えで利用者を守れ=黒澤加代子・・・という記事の障害です。

地震や台風などが多く発生しており、日々の生活が自然災害と隣り合わせになっていると感じます。介護現場の皆さまも、職員を守る、ご利用者を守る意識を高めているところではないでしょうか。【黒澤加代子】

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気候変動の影響なのか気象による災害が増加しているので、そういう事態でもサービスを継続できるBCPへの意識は高まっていると思います。

なかでも先日の台風10号への対応は、東京都で活動している私たちにとっても緊急時の備え、シミュレーションなどを改めて考える機会となりました。

BCPなど一定の計画・方針があったとしても、被害を最小限に抑えるための考え方や迅速な意思決定は難しいものです。その時その場面によって、事業所ごとに判断が分かれるところではないでしょうか。

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関西で仕事をしていた時は、毎年必ず台風が直撃するような感じだったので防風雨の中、カッパを着て自転車で訪問しているヘルパーさんには本当に感心しました。

当時はデイサービスの送迎など担当していましたが、送迎は送迎で大変だったのですが、それでもあの雨風の中をカッパを着ててもずぶぬれになって自転車を走らせて訪問している姿には本当に頭が下がりました。

私たちが訪問しないと利用者さんが困る、という想いが根底にあったのだと勝手に想像していますが、実際、介護サービスは日常生活を営む上で必要なサービスに位置付けられていますので、そのサービスが受けられないという事はQOL(生命や生活の質)が低下しますので、その意識はプロとして必要不可欠なものと思います。

一方で、その職員を守るための対策を事業所でしっかり立てて置く事も重要なので、BCPの策定が義務付けられています。

事業所として休止を判断する場合、そのサービスが受けられない利用者さんに対して代替えのサービスや安否確認など必要な対策を実施するのも当然だと思いますが、このあたりまで意識できている事業所はもしかしたら少ないかもしれません。

私たちが運営している訪問介護は、ホームヘルパーがご利用者宅へ行ってはじめて報酬が発生します。例えば通所介護のように、ご利用者が来てくれて報酬が発生する形とは異なります。

台風などで自動的にお休みになることもほとんどありません。これはコロナ禍も同様でした。訪問介護の提供が止まってしまうことは、ご利用者の最低限の生活に支障をきたすことを意味すると自負しています。

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訪問サービスは記事の指摘の通りで利用者さんからのキャンセルの連絡がない限りは事業者側から中止するという判断は基本的にはないと思いますし、簡単に省けるサービスではないという認識で僕も同意です。

そのためヘルパーは、いつも身を粉にして死に物狂いで働いています。私たちサービスの担い手は、訪問介護がご利用者の生活の基盤なのだと強く実感しています。

ゆえにヘルパーは、災害と最も近く接せざるを得ない職種の1つと言っても過言ではありません。

東京都をはじめ都市部では、一般的に自転車を使ってご利用者宅を回ります。例えば台風などの際は、生身の体に直に暴風雨を受けることになります。

突然の大雨でずぶ濡れになるだけでなく、目の前が真っ白になり非常に危険です。道路は川のようになり、ハンドルをとられるため通行はままなりません。雨が上がって突然カーッと晴れ、雨合羽が一気にサウナスーツのようになることもあります。

強い風も脅威です。特に団地やマンションの狭間の突風は、自転車が煽られて転倒する恐れが強いです。

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僕自身も大阪で仕事をしていた時に1度だけ台風の暴風雨の中、カッパを着て自転車で訪問をした事がありますが、この記事の内容の通りでした。
幸い、転倒するような事はありませんでしたが本当に酷い雨風に当たると前は見えませんし呼吸苦も感じました。
あと、暑いんですよね。カッパで雨風を防ぐ事はできるのですが汗で濡れてベトベトになるという何とも言えない感情になった事を思い出しました。

そんな中での訪問ですから、先日の台風10号の際も、弊社ではヘルパーの安全の確保を優先して調整対応させて頂きました。

もちろん、ご利用者の生活を支えることが大切なのは言うまでもありません。台風の影響はどのくらいか、常に最新の情報をメディアで確認し、事業所内でタイムリーに検討しながら、担当のケアマネジャーやご家族・ご利用者に相談させて頂きました。

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今では正確な予報が出るのでありがたいですよね。
それに1時間単位での予報も出るので非常に参考になりますし、必要な調整の根拠にしています。

僕はこちらのサイトを参考にしてますが、いま気が付きましたけど5分毎の予報も見れますね。

今回の台風10号を通じて、平時からの備えの重要性を改めて認識することができました。日頃のケアマネジャーとの連携、ご利用者・ご家族との良い関係性の構築が、有事の際に問われてくると感じています。幸い、東京都内では大きな被害が生じませんでしたが、今後の対策を考えるうえでも良い教訓を得られたと思います。

当たり前ですがヘルパーも人間です。自然災害や感染症を前に勇敢な人だけではありません。私だって必死です。管理者としては、ヘルパーごとの災害時の対応、判断も必要だと痛感しています。いつも果敢に訪問してくださっているヘルパーさんには感謝しかありません。

そして、難しい判断を迫られる管理者の皆様には「お疲れ様です」と心から思います。備えあれば憂いなし。今の人員体制では限界もあると思いますが、私は後から「大事に至らなくてよかったね」と言い合えるような備えをしていきたいと思っています。

今年度からは、全ての事業所・施設を対象としたBCP策定の義務化が適用されています。書類を揃えるだけにとどまらず、これまでに得られた教訓などもできるだけ反映させる形で、より実効性のあるものにしていきたいと考えています。

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災害時はヘルパー自身も被災者になるので、その辺りのバランスというか職員を取り巻く状況まできちんと整理してから事業継続できるようにしたいのですが、これは本当に難しい課題だと思っています。
一方で利用者さんも被災しているわけで、ケースによっては少しでも早く対応に入らないといけない状況もあるだろうし、僕自身が経験してきた災害の中で最悪の状況を考えると、電話もlineも使えないし電気も水も出ない、道路は信号が機能してなくて危なかったりするわけで現実は厳しいんですよね。

リアルな機動力とアナログの情報伝達力が求められるので、その辺りまでしっかり意識したいところですが、そんな最悪なケースを考えていると準備するモノや量が圧倒的に増えたりするので匙加減が難しいんですよね。
かといって最悪を想定しないわけにもいかないのでいやはや難しい。

結局、災害の規模がデカくなるにつれて行政の役割が大きくなると思うので、その辺りのどの程度の規模まで各事業所単位で、これ以上は行政を先頭に各事業所がタッグを組んで地域を守る、というような計画にするのがスッキリするんですけど、まぁこういうのも今後の課題なのかなぁ。

・・・なんてことを色々感じた記事でした。

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