以前、ニセコでヘルパーの採用が出来なくて大変になっている・・・という記事を紹介して、もしかしたら他の地域でも物価高騰や企業の給与アップが続いて介護事業所が置き去りにされた場合の先進事例になるかもしれない・・・と不安に感じていたニュースですが、続報のようなニュースが出ていたので紹介です。
時給2000円は、現状の介護報酬ではいくら処遇改善加算の比率がアップするといっても難しいですね。
以前のニュースでは、人材確保ができなくて厳しい・・・という内容でしたが、こちらのニュースでは閉鎖にまで追い込まれているという事で、事態がより深刻になっている事がうかがえます。
食事の値段がびっくりするくらい高いですね。
それでも海外よりもまだ安いという話も聞きます。
こんな状況では、介護事業所は太刀打ちできません。
雇える人材、働ける人材には限りがあるので、より高い時給を出せないと人材不足は確実です。
ヘルパー事業所が閉鎖してしまっているじゃないですか・・・。
コロナで働く場所が減って、働き手が減ったところにニセコバブルで人材難という事ですが、これはこれから日本がどんどん人口減少して高齢化が進み労働人口が減少していく状況を考えると、そのうち日本の多くの地域で同じ事が起こる可能性がある、という事だと思います。
介護職については、もしかしたら本当に事業継続できないくらい足りなくなるかもですね。
制度をつくる人たちは、だいたい不便がない都会に住んでいるので、こういう地方の事は見えないので、聞いたとしても実感ないから深刻に考えないと思うので、地方ではこういう事態が深刻になっている事については、常にアンテナを張っていて欲しいですね。
現状でも後手後手なので、まぁ確実に後手後手になると思うのですけどね。
北海道も観光は目玉なので、僕の住んでいる登別市でも外国人観光客の姿はよく見るようになりました。
タクシーは場合によってはつかまりにくい状況でしたが、これからニセコの様になってしまうと、タクシーを活用しての買い物同行などが実施できなくなる可能性もあるので本当に生活の質を左右する問題なんだと思いました。
バスも観光客用と生活用で運用を工夫できるかもですが、そもそもバスの運転手もどんどん少なくなりますし、もしかしたら高齢化でドライバー不足は加速するかもですし、そうであれば限られた人材で儲けるしか企業としても生き残りがかかってるのでやりようがないですよね。
地域の高齢者は、足腰がよわって買い物に行くにも歩いていけず、タクシーもバスもなく、危ないから自動車は免許返納して使えず、家から出れない生活が続き足腰が更に弱ってしまって介護が必要な人が増えるが、介護サービスは人手不足で使えない。
僕の勝手な想像ですし、そうならないようになって欲しいですが、本当にどうなるんでしょうか。
インバウンドで地方創生ってのは僕も聞いた事ありますけど、これが実態ですね。
地域にはデメリットが多く、メリットがあるのは一部の業者だけ。
一部の業者だけ儲かる構図になると、他でできない時給額とかの設定も可能なので、ほんとうに地域からマンパワーを奪いかねませんよね。
地域で最低限必要なマンパワーが流出しない様にするにも原資が必要ですし、そんなのは地域の自治体にあるわけもなく・・・。
こうしてみると、なんだかとんでも無い時代を生きている気がしてきました。
以前に紹介した記事はこちら↓