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介護業界のこれから。

今日はお休みでしたので、ゆっくりと寝てのんびりと引っ越しの段取りなどを行いました。

先日、携帯ショップで手続きした転居先のネット開通の段取りでしたが、物件に光回線が引けるかどうかの現地調査が必要との事で、もしNTTが無理だと判断したら光回線は引けなくなるという連絡が来ました。
早速、現地立ち合いの調査日程を調整しました。

まぁ、物件を探している時も汲み取り式のトイレが多かったので、光回線が対応できる地域ではない可能性もありましたが、携帯ショップでは範囲内と説明を受けていたので安心しましたが、物件によってはまだまだ設備が整っていないという事でしょうか。詳細は不明ですが、無理なら無理でしかたないので、そこでできる環境に合わせるしかないなぁという所です。

そんなわけでアマゾンプライムでアマゾンオリジナルドラマの”スタートレックピカード”を何の気なしに観はじめましたが、これがじわじわ面白くなってきて目が離せなくなってしまいました。
海外ドラマデータベース:スター・トレック:ピカード|海外ドラマNAVI (dramanavi.net)

スタートレックは若い頃に深夜にやっていたテレビシリーズとは見ていた覚えがあるのですが、ピカード提督もなんとなく覚えがあるのですがストーリーはよく覚えてないのでほとんど無知の状態で観はじめましたが、それでも没入できる内容なのでスタートレックを見たことがない人にもおすすめです。

その後、介護関連のニュースなどちょっと見たりしていましたが、気になる記事があったので感想など。

SOMPOケア遠藤社長「介護職の給与を看護師水準に。職業として社会的存在感を持つために必要」 | articles | 介護のニュースサイトJoint (joint-kaigo.com)

『「人への投資は大切なこと。介護職リーダーの給与を看護師の水準へ持っていく」と明言。「介護職が職業として社会的存在感を持つために必要なこと」と強調した。』
・・・これは当然だと思います、リーダー級の介護職の処遇を全産業の平均所得と同等にするという方針は国も示しているので、国全体でそういう流れになっているのですが、では事業所がどうなっているかというと、困っているわけです。
たとえば介護職と看護職の給与バランスでは、看護職の反発は絶対にあります。中には介護職と同程度の給与になっても理解を示してくれる介護現場の看護職はいますし実際にそういう意見を言ってくれた看護師さんもいますが、まず看護協会など団体が認めないと思います。
そして、本当に介護リーダー級の介護職の処遇を看護師クラスの給与にするのであれば、少なくとも家族や本人が退院後に自宅で自分で行えるような医療行為全般は、処遇アップしたリーダー級介護職ができるような法改正も必要と思います。ただ単に処遇だけ上げるのも介護職がスキルアップしてリーダーになれば給与が見合った物になるという指標を設定するのはいいことだし間違ってないと思いますが、そうであればそれ相応の役割やできる事もセットで行ってもらえるとよいと思います。それが、介護職が社会的存在感を持つために必要なことだと個人的には思っています。

『「生産性の向上と言うと誤解されることもあるが、要するに、人にしかできない介護の仕事に職員が集中できる環境を作るということ。当然ながらサービスの質を落としてはいけない。そういう理解をして頂きたい」』
・・・生産性の向上は、介護事業であっても資本主義社会の中で淘汰にさらされている以上、必要な事であって、その言葉尻や単語だけで拒否反応が出る事自体が介護業界の未熟な点じゃないかと思っています。そういう思いが、横並びの処遇改善やできる能力があまり評価されない風潮の土壌になっているのではないかと思いますが、当然サービスの質は落としてはならないし、生産性の向上とサービスの質の向上はセットであるべきですし、それができないなら、その生産性の向上の取り組みは失敗だと思います。

『「この社会課題を解決するためには、早急に具体的な対応を開始する必要がある。ゆっくり取り組んでいては間に合わないという危機感を持っている」』
・・・本当にそうですよ、ゆっくりやっている暇はありません。業界トップがその意識でどんどんいろんな事をやっていろんな成功や失敗を発信してほしいと思います。大企業なりにどんどん業界をけん引してほしいと思いました、それが良くても悪くても、業界全体にはいい効果があるだろうと思います。
しかし新卒大卒を440名も確保できているのは凄いですね。
大切に育ててほしいし、今後の業界を引っ張っていくリーダーに育ててほしいと思いました。

落合陽一氏が向き合う介護 ハイテク駆使し産業を創出|NIKKEI STYLE

もう一つ、この記事を読んだ感想を。

『『尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう』にサポートすることが、介護の本質だと考えています。具体的にはハイテクを駆使して要介護の高齢者らの方の身体機能を補完することです」』
・・・僕はハイテクを駆使して書類関係の業務からの解放を経て、介護職がしっかり介護職にしかできない仕事ができるような業務改善ができる事がハイテク化後の介護業界のイメージでしたが、そうか、身体機能の補完という方法もあるんだなぁ、と正直その発想に感心しました。

『車イスに拡張現実(AR)カメラや360度撮影可能な全天球カメラを組み合わせて遠隔操縦できます。障害物を検知すれば自動停止し、改めて再開するので、高齢者は介護職の補助なしの移動が可能になります。介護の現場が、高齢者の移動に多くのエネルギーが費やされている課題の解決を目指しています』
・・・車いすの自動化はできると思ってましたARとかカメラでの自動運転までは想像もしていなかったので、これは早くそういう車いすが出来ればいいと思いました。自分で行きたいときに行ける所へ自由に移動できるのは素晴らしい事だと思います。介護職を呼ぶ事も必要ないので、双方にとってメリットですね。

『介護現場の情緒的ケアは重要ですが、人の手による介助にこだわることが、介護従事者の過剰負担につながっている面も大きな課題です。人間にしかできないと思われている『見守り』もハイテクで代替可能と考えています。現在のナースコールは受話器を通して声が聞こえるだけです。一歩進めて病室のテレビ画面で介護者の顔を表示して会話できるようにすれば、高齢者の安心感も向上し、夜勤の介護者の精神的負担も軽減するでしょう』
・・・これについては、これまでの内容と違って内容の詰めが薄いかなぁと思いました。見守りは本当に基本的な業務ですが、一人で複数の利用者さんを見守る環境が当たり前なので、たとえば僕が職員に見守りを指導する際は、”見えない場所や方向にも視線と耳を飛ばすこと、空気を感じて全体の動きを察しなさい”と言っています。実際に完璧にできるわけではありませんが、常に意識を全方位に飛ばす事で危険な動作や普段と違う動きを察知する事ができます。テレビでの見守りもいいアイデアですが、例えば記事にも出てきたスマートグラスなどウェアラブル端末を活用した見守りシステムができれば現場でも活用できそうですが、やはり何かあれば駆けつけなければならないので、見守り業務で職員の代替えになるようなシステムは難しいのではないかと思いました。

『「ただ現在でも介護現場で最新デバイスを導入してもあまり利用されないケースをよく耳にします。付随する機能が多様で介護職や高齢者にとって使いづらくなっていることや、費用対効果がわかりにくいゆえに経営層に弾かれてしまうことも原因です。介護テクノロジーを浸透させていくためには、ひとつひとつの課題をシンプルに解決していく姿勢が欠かせないと思います」』
・・・これは本当にそうだと思います。
便利な道具も使い方がわからなくて使えない状況はよく見てきました。
エクセルでもそうですし、リフトだってそうです。便利で負担が軽減されるのに今までやってきたやり方の方が早いから道具を使わない介護職が多いです。これは特に最初から拒否反応を示しやすい年配・ベテランの介護職に多く見られる傾向です(自分調べ)。まだいろんな道具に興味を持つ若手の方が、興味を持つ分習得も早く使いこなせます。
ただ、現場職員の高齢化は事実なので、便利なシステムや道具であっても、そういう高齢層にも使いやすい仕組みづくりは不可欠と思いました。
介護を必要とする利用者さんにも使いやすいのであれば、それはそれでいろんな使い方の幅も広がるというものです。

こういう道具やシステムは、高齢社会の日本ではこれからの産業になると思います。どんどん企業に参入してもらって、介護業界全体がいろいろと変わるきっかけを作ってほしいと思いました。


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