アルツハイマー原因物質、既存薬で分解 理研が動物実験・・・という記事の紹介です。
アルツハイマー病について、原因物質を分解できる事が動物実験でわかったというニュースです。これは将来、認知症ケアについて医学的根拠がある対応で症状を予防・軽減できたり、進行自体を抑える事ができるようになったり、もしかしたら治療できるようになるかもしれない情報ですね。
これ、既存の薬を投与したらアルツハイマー病の原因物質を分解した、という事なので、けっこう凄い事なんじゃないの?って思いました。
マウス実験の段階ですから人間で効果があるかは不明ですが、一つの可能性として、新しいアプローチ方法が示されたという事で、加速度的に研究が進むかもしれません。
それこそこういう治療薬の開発って、資源がない日本は頑張って研究して開発すれば経済的にも日本の高齢社会にとっても良い事ばかりのような気もします。
一時期アルミ製の鍋がよくないとか真偽不明のうわさが流れた事がありましたけど、結局なんともないんだろうか・・・。
とはいえ原因はつきとめられていましたが、その物質の蓄積を予防する対策などは不明の状態だったのでアルツハイマー病は治療できない、と言われてきましたが、今後はそうではない治療できる病気になる可能性があります。
アルツハイマー型認知症は、アルツハイマー病によって引き起こされる症状で認知症の一つ、という理解が正しいので、アルツハイマー病の治療方法が出来たとしても、他の認知症の治療方法はありませんので、認知症がなくなる、という事ではないので注意が必要です。
しかし、ドーパミンによってアルツハイマー病の原因物質を分解する酵素が活性化して分解が進むという研究結果は、笑ったり活動的だったりする方の認知症の進行が緩やかである現場経験で得られた何となくの知識と一致するのではないか?と思って、やはりそういう取り組みは効果あったな、と思いました。
幸せホルモンの一つ、ドーパミン。
やる気が出るホルモンで有名??
ドーパミンは、五感への刺激や感情が動く事によって分泌されるし、睡眠や食欲といった本能的な欲求を満たす事でも分泌されるようです。
特に最初に挙げた外からの刺激や感情が動く事によって多く分泌されるようですので、閉じこもったり他者との交流が少ない人は当然、ドーパミンの分泌も少なくなっている傾向にあるし、そうじゃなくて外に出かけたり他者との交流が活発な方は、ドーパミンがしっかり分泌されている可能性が高いですね。
仕事でも最初は手につかなかった仕事でも、一つ一つ片づけていくうちにどんどん効率アップしますし、集中力もやる気もアップします。
これはおそらく短期間で得られる報酬(仕事が片付いた)によって、どんどんドーパミンが放出されていくからだと思いました。
ですので、やる気スイッチは自分で押すしかないし、簡単な手っ取り早い仕事から手を付けて片付けていくのが一番効率的と言えます。
やる気が出ない人は是非、こんな事から?というくらいの業務からこなしていってみてください。気が付いたらどんどん仕事が片付いていきます。
とにかく行動を起こさないと何も解決しない、というのは間違いない事実ですね。何もしなければドーパミンも出ないわけで。
笑う事とドーパミンについて因果関係がどうなのかは不明ですけど、感情が動くという事で考えると、こういう笑う活動というのが効果があるという研究結果も、ナルホド、と思いました。
ドーパミンの機能を補う既存薬でも同様の効果が得られたし、認知機能の回復も見られたというのは凄い発見ですよね。
認知機能が回復するというのは認知症ケアの常識が変わっていく事も示しています。
薬とかまだありませんけど、ドーパミンが分泌しやすい環境づくりは介護職で今からでも工夫できる事なので、ちょっとこういうアプローチで現場改革が進むといいな、と思いました。
で、ドーパミンと認知症について他に関連記事がないか調べてみました。
それで出てきたのが上のサイトなんですけど、この記事、2019年の記事(論文)なんですよね。
似たような研究なのか、この研究が進んで今回の発表なのかは不明ですが、2019年当時は抑制だったのが、今回は分解なのでかなり研究が進んでいる事がわかりますね。
介護現場でも、いいかげん業務優先よりも利用者さん一人ひとりとの人間らしい交流が認知症予防、特に今回のニュースに当てはめるならアルツハイマー型認知症の症状を抑制したり改善したり出来る可能性がある、という事を念頭に置いて欲しいし、そういった取り組みと真逆の取り組みをしてきて、アルツハイマー型認知症の症状が進行して対応が難しくなったとか、そういう事が今後も続かないように工夫してもらいたいものです。
介護は必要だけど、本人は出来る事があるし、そういう出来る事を介護側の都合で取り上げてしまって、何もできなくなった、認知症が進んだ、というのは乱暴だと思いますので、日々の対応が結局自分たちの首を絞めるような取り組みにならないようにだけ気を付けてもらいたい想いです。
そういう意味では、まだ認知症になってない利用者さんを沢山受け持たせてもらっている現状の状況は、どこまでそういう良い刺激を僕らヘルパーが与える事が出来るかで、認知症予防にもつながる事を更に意識して取り組みをすすめたいな、と改めて思える記事でした。