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なんだってやろうと思えばできるはず。
音楽療法と聞くと歌ったり音楽を聴いたり、というイメージでしたが、目から鱗のニュースを読んだので紹介したいと思います。
ドラムですか!?という事で興味を惹かれて記事を読みました。
『ドラムやシンバルなどを使った「能動的音楽療法」によるリハビリだ。』
やはりリハビリの視点は必要で、デイサービスでもヘルパーでも少しの事でも体を動かしてもらう取り組みを工夫しよう!と指導してきましたが、音楽と組み合わせるので思いつくのは踊りだったり拍手くらいだったので、ドラムやシンバルを使う発想は持てなかったなぁと感心しました。
『「利用者が自ら楽しみながらリハビリにつながるものを提供できないか」』
こういう視点は大切ですよね、本当は多くの介護職がこの視点を持ってて欲しいのですが、『楽しみながら』の発想はあっても『リハビリにつながる』発想まで持てる人は少ないと思いますし、少なくとも僕の関わってきた施設・事業所ではそうでした。
リハビリになるから運動の機会を増やそうとしても、リスクを理由に制限がかかる事が多かったです。
どこまでがリスクが高いか、どの程度なら大丈夫か、の基準も曖昧なので、こちらがこのくらい大丈夫と思っていても、その他大勢がそう思えない状況は多いです。
この辺りの視点の差は難しくて、職員それぞれの到達点や困難事例に対処した時の取り組みの深度の程度で大きく差が開いてるように思います。
同じものを見ていても、視野が違う感じなので噛み合わない。
そういうのはよくあると思います。
『カスタネットやタンバリンも候補にあがったが、あまり体を動かすことにつながらない。』
僕がまず想像したのが、タンバリンやカスタネットやトライアングルなんですよね。そうなんですよ、あまり体動かさないから自分の発想の弱さを改めて再確認できました。
どこかやはりリスクを考えて自分で自分の発想に限界を作っていたのかもしれません。
『大まかなリズムを決めた後は入所者が好きなようにたたくのにまかせる。』
こういうのも大切ですよね。
うまく仕上げるとか綺麗につくるとかを目的としてしまうと、取り組んでいる当の本人は楽しくないですもんね。
塗り絵やちぎり絵でも介護職が介入してしまって本人が好きなように作れないのはよくあります。
いかに楽しく続けられるか、が大事で、そこには『本人が』という大切な要素があるんですが、介入してしまう介護職の多くが、本人のためというより作品のため=介護職自身のため、の作業になってしまっていて残念な光景はよく見てきました。
なんど注意しても、そこは変えれない職員が多かったです。
『「もっと多くの人たちと演奏したい」(93歳女性)、「バンドを組んでみたい」(86歳女性)などと意欲的になっているという。』
こういう方が一人でも出たら大成功ですよね。
バンド組みたいとかいっぱい可能性が拡がって素敵と思いました。ぜったい楽しいと思うし。
30代の若手の介護職が活躍している施設があって、そこで利用者さんがいきいきとしてる事に触れられて、そこから元気や新しい発想をもらえるのは嬉しい事です。
どんどんこうやって若手が活躍できる介護業界にしていけたらいいなと思いました。