くっさい草の話。
先週と先々週は草刈りでいろいろな草木と格闘してきましたが、その中でめちゃくちゃ”くさい”草があって、本当に気分が悪くなるというか気が狂いそうになるというか鼻から精神をダイレクトに攻撃されるような独特の香りを放つ白い花をつける草があって、それがまた結構な範囲で繁殖しているものですから体力よりも精神的につらい草刈りになった事がありました。
当時は、このくさい草ってなんだ??
と思って仕事が終わったら調べて記事にしてやる!なんて思ってたのですが、疲労とその匂いのせいかわかりませんが何もやる気の出ない余暇になってしまっていたのですっかり忘れていました。
そんな感じですっかり忘れていた”奴”の事を、本日最後の訪問でお掃除とかも終わって事務所に戻って滞り気味の経理の仕事をちょちょっと進めてしまおう・・・なんてルンルンで帰路についている時にふと思い出したんです。
あの独特の匂いを発する”奴”の事を。
そのお宅のおばあちゃんは、”奴”の事を”カタクリ”と言っていたので、まずはカタクリで調査してみましたが、どうも僕が知っている”奴”の姿と違います。
ちょっと時期が違うのと、白やピック色の花でなくて白一色でした。
それにあの独特の匂いに関する記述もなく、掲載されていた写真も僕がみた草とは全く違うかったので”奴”はカタクリではないと判断。
だとするとどう調べるか・・・と悩みましたが、まずは単純に検索してみようと思い、”くさい草”で検索してみました。
いや、こんな早く犯人が見つかるとは思ってませんでしたが、やはりあの独特の匂いは多くの人が”くさい”と思っていたのでしょう。
ドクダミというキーワードよりも、一緒に写っている写真がそのまんま”奴”の姿だったので100%”奴”の正体はドクダミである事を確信しました。
しかし、ドクダミという言葉は僕も知っていて、まさかあんなくさい草の事だとは思ってなかったので少々ショックです。
ドクダミ茶とかありますよね、健康によさそうなのに、あの匂いは化学兵器と言っても過言ではないくらい有害だと思います。
みんなあまり詳しくないみたいなので、この機会にどくだみの詳細を紹介できれば幸いです。
せっかくあの匂いに耐えて刈ったり抜いたりしてきたのですが、かなり生命力が強くてやっかいな雑草のようです・・・。
しかし、どくだみって健康的なイメージが先行していたので雑草というよりも薬草的なイメージでした。
何度でも生えてくるのに美肌や便秘解消の効果のある薬草という事は、かなりコスパがよろしいのではないでしょうか。
ただ、あの匂いはもうかぎたくないので僕はもうお腹いっぱいです。
匂いの原因は葉っぱだったんですね!
ちょっと踏んだくらいでかなり匂いを発していたので草全部が匂っているものと思っていました。
ただ、魚のような生臭い匂い・・・という例えと僕が感じた匂いの実感にズレがあるので匂いの表現の難しさを実感しています。
例えようのない匂いなんですけど、嗅ぎ続けると頭痛と吐き気を催しました。次第に脳に刺さるような感じにもなる、そんなイメージです。
もうあれは”どくだみの匂い”としか表現できないのかもしれません。
しかし、あの匂いが美肌と便秘に深く関係している匂いという事ですので、薬効と取るか匂いを取るか・・・。
良薬は口に苦しとは言いますが、良薬は鼻にキツし、という感じでしょうか。
確かに日影にわんさか生えてました。
抜いた時に根っこがスルッと抜ける奴もいれば、横に連なってズルズル抜ける奴もいたので、あ、こいつは中で繋がってるんだな・・・なんて思いながらズブズブ抜いてました。
日影の一面に白い花が咲いていたので第一印象は綺麗な花だなぁ・・・でしたが、ひとたび匂いを嗅いでからはそんな第一印象も吹き飛んで無心で抜きました。
どくだみ茶を作る場合、花をつけてすぐに葉っぱを収穫するのがベストの様です。
ただ、あの葉っぱが匂いの原因ですから、収穫作業はかなりの精神力が必要になりそうです。
花の部分にも薬効があるみたいなので、葉っぱにさえ触らなければ臭くないのであれば花だけ収穫するのもいいかもしれませんが、ちょっと踏んだくらいで結構匂ったので、どうせ匂うのなら全部収穫した方がいいかもですね。
どくだみの匂いの原因と薬効の成分がデカノイルアセトアルデヒドとラウリルアルデヒドという成分のようですが、アセトアルデヒドって良い印象ないんですけどデカノイルとかラウリルとか付くと別物なんでしょうかね。
利尿作用のある成分もあるようで、美肌効果は強いみたいですね。
やはり臭い植物には大きな薬効があるみたいです。
個人的には毒ガスっぽい感じなんですけど。
これ凄くないですか?
あの匂い自体は毒みたいなもんですけど、その効果は絶大っぽいですね。
白癬菌やブドウ球菌を殺傷するってかなりの効果ですよ。
・・・乾燥させると抗菌効果は消失するようです・・・。
となると、あの匂いがする葉っぱをすり潰して食べたり塗ったりする方法しかなさそうですが、あの強烈な匂いを克服する必要がありそうです。
乾燥させた葉っぱを使うどくだみ茶って、便秘解消くらいの効果なんでしょうか。飲み過ぎると下痢になるみたいなので、そちらの効果は大きいみたいですね。
海外ではどくだみはハーブの一種のようです。
料理にも使われている・・・。
あ、日本のどくだみと種類が違うようなので日本で料理に使うのはやめましょう。
やはり野生のどくだみは食べない方が無難みたいですね。
すり潰して塗布するくらいなら大丈夫そうです。
どくだみ茶はノンカフェインで利尿効果のあるお茶みたいですね。
ただし、味がきついそうです。
そりゃあんな匂いのする草なので味も結構きつそうです。
今回は、草取りで出会ったドクダミについて紹介してみました。
こんな草(花)を見かけたら踏まないように気を付けてください。
少しくらいならキツくないかもですが、大量に嗅ぐと僕みたいに大っ嫌いになる匂いがしますので要注意です。
ただし、健康にはいいので嫌いにならないでください。