定期0.01%、普通0.001%の現代
「昔は郵便局に預けたら、10年で倍になって返ってきたんだけどな」
70歳過ぎの元気なお爺さん、竹村正蔵さんと貯金のキャンペーンのお話をしていると、ちょくちょくお聞きする定型文句が出てきた。
「今はキャンペーンでも金利の上乗せをする金融機関は無くなってしまいまして、普段の店頭の金利でのお預かりさせていただいております」
「いくつなんだい?」
「定期貯金は0.01%です。普通貯金は0.001%にまで下がりました」
「そんじゃ、金利なんて、あって無いようなもんじゃねぇか。いつまで経っても倍にならねぇな」
「そうですね、このあいだ研修でベテランの講師の人が言ってたんですが、今の金利で倍にするには、鎌倉時代から預けないと無理だそうですよ」
「ははははははは!」
生命保険会社の満期が下りるという話を聞いて、上半期(4月~9月)の仮決算に向けて貯金を伸ばそうと、定期のおススメをしてみた。
まあ、定期にしていただけなくても、普通貯金にご入金いただくだけで残高の総合計が増えるので、最低限の目標はJA口座への入金と、歩留まりだ。
ご入金いただき、そのまま10月以降まで下ろさずに置いて頂ければ及第点。
おそらく生命保険会社さんが次の契約をおススメしている可能性が高いから、できればそのタイミングがいつかを確認したい。
もしくは、次に保険を掛けるお気持ちがもう無いのであればその辺りをお聞きしたい。
あまり強引でなく、軽い笑いを挟みながら、会話を続けた。
結局、「普通貯金に入れて頂ける」というお話までしか、成果は無かった。
ご入金いただいたあと、果たして、9月末を待たずに下ろされてしまうのか、それとも、そのまま10月以降も歩留まりとなるのか・・・