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#6  日々、部活動を見て思うこと

 今回は、普段外部コーチとして部活動を見ている私が、日々部活動に対して思っていることや現状の部活動はどのようになっているのか、また、今後どのように部活動は変化していくのかについて、私なりに考えて、お話ししたいと思います。

1.自分が学生時に見ていた部活動と今は違う。

 まず、自分自身が学生の時に見ていた部活動は、勝利至上主義的で、練習がとてもキツく、朝練もありました。また、部員数は二桁を裕に超えていた。そして、指導してくださる教員は、もちろん経験者であった。だが、しかし、現在の部活動は、勝利至上主義的な指導は控え、部員全員が達成感や成長感を味わえるような指導を心がけ、朝練もない。また、部員数も年々減っていくばかりで、減少傾向にあるように感じる。指導者に関しては、全く指導する部活動に対して関わりを持ったことのない人が任されているケースもよくみる。

2.現在の部活動がそのようなワケ

 なぜ、現在の部活動がそのような状態なのか。私が考える一つの理由として、児童生徒たちの中での部活動の立ち位置が大きく変化していることが挙げられます。私の時代は、小学校にも中学校にも部活動があり、授業が終われば、部活動。他の用事があっても部活動があれば、ほとんどの部員が部活動を優先し、練習に励んでいました。言い換えれば、学校生活の中で、部活動は、児童生徒にとって、高い立ち位置にあったのでないかと考えます。しかし、現在の児童生徒たちは、どうかというと、部活動が低い位置にあるように感じます。私が見ている部活はほとんどの練習日で全部員が揃うことがありません。お休みの理由は、さまざまで、塾に行くから、他の習い事があるから、旅行に行くから、勉強が追いついていなくて勉強したいから、などなど、部活動優先というわけではなく、あくまでも選択肢のうちの一つという感じです。では、なぜそのような立ち位置になってしまったのか。それは、上手くなりたいと思う人は民間のクラブに行き、ある程度までの技術でいい、運動ができればいいなどのモチベーションの人は部活動へと入部するからであると考えます。これからのことを考えると、現在の部活動は昔の部活動と求められるものは違い、指導の方法や考え方を考える必要があると私は考えます。

3.現在の部活動に求められていること

 ズバリ、現在の部活動に求められていることは、部活動で得られる、達成感や成長感、挫折、努力などの体験を学校生活や今後の人生の糧としていくことである考えます。この考えに基づくと、部活動の指導という観点において、結果ではなく、過程が大事であり、勝利至上主義的な指導や指導者の主観的な指導というのは、排除されるべきであり、子どもファーストで子どもの成長につなげるためにはどのような指導をすべきなのかをよく考えて指導する必要があると思います。しかし、実際問題、指導者の目線からすると試合に勝ちたい、また、結果、実績が欲しいのが本音で、ここのギャップが難しい。結果が欲しい指導者とそこまでの意欲がない児童生徒。難しいです。。。

4.現在行われている地域移行に関して思うこと

 現在、スポーツ庁が推進して行われている部活動の地域移行について思うことについてお話したいと思います。地域移行に関して、現在、2025年を目標に土日の部活動を地域移行しようとスポーツ庁が動いています。具体的には、教員の働き方改革の一環として行われているものであり、現在、教員が受け持っている部活動を民間へと移行しようという取り組みです。これに対して思うことは、部活動は教育の一環であるべきであると考えます。そのように考えると、教育について深く学んでいないであろう民間のクラブの指導者に部活動を任せても大丈夫かと感じますし、民間のクラブの指導者も土日ならまだしも平日など勤務可能なのかとも感じます。おそらく民間のクラブは結果が重視されているでしょう。しかし、部活動は上述したように結果よりも過程です。ここのギャップにしっかりと対応できるでしょうか。私はそこが懸念されるので、地域移行にはあまり賛成ではありませんし、部活動の業務時間を削減しなくても、事務作業を委託するとかもっと他に見るべきことがあるではとも感じます。

5.最後に 

 最後に、部活動は教育の一環であり、生徒の普段見られない一面を見られ、普段の学校生活よりも大きな達成感、成長を得られる場所です。絶対に必要な場です。あと一年の外部指導者期間とその先の教員人生において、子どものためになるような部活動運営をしたいと思っています。

 今回はここまで、読了ありがとうございました😊

 あくまでも私の意見ですので、お手柔らかに(^_^;)


 

 


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