映画について喋る時もあるよね〜ダークサイド〜
どうも、とあるねこです。
今回の記事は、以前投稿したこの記事のアナザーバージョンです。こっち読んでない?ならぜひ読んでみてね。
さて、この記事を読んだ、リアルの私を知っている人間はこう思ったことでしょう。
えっ、とあるねこのくせに、普通の映画をおすすめしている…?
お待たせしました。私です。
ということで、今回は私が好きな気軽に人に勧められない映画の話をしようと思います。
胸糞映画がだ〜〜〜いすき
私はバッドエンドの作品や胸糞展開もめちゃくちゃ楽しめるタイプの人間です。
ハッピーエンドって結末決まってるじゃん。
まあなんやかんやあるけど救われるんだろうな〜みたいな、そんな感じになるんですよね。
でもバッドエンドだとそうはならない。誰にとってのバッドエンドなのか、どういうバッドなのか、なにが伏線なのか、全部分からない。なんなら「この映画はバッドエンドです」って言われてたとしても展開読めないのが面白い。
あと「ウワーーーー!!!どうなっちゃうんだーーーー?!?!」っていう盛り上がりがあってからの、誰も救われない地獄の展開になるあの落差。ドキドキのボルテージが最高潮になってから、突然頭から冷水ぶっかけられたみたいな急降下。実質サウナじゃない?よく言われてる「ととのい」ってこういうことでしょ??(ちがう)
実際の現実世界でドキドキ経験するにもリスクがある。本当に地獄を味わいたいわけじゃないし。だからこそ、安全にドキドキを味わえる胸糞展開とか、バッドエンドとかって良いんだよな。私はそう思います。
胸糞映画は心のサウナ。
ミスト
有名なやつ。こういう話したら絶対出てくる映画だよね。有名だから、逆に普通のホラー映画として人におすすめ出来るかもしれない。日本での公開は2008年。
基本的にこういう映画においてラストのネタバレは厳禁だけど、ほんとにこれはラスト知らない状態で観てくれ。参考までに言うと、私はこのラストを見てマジで大声を出した。
街が突然霧に覆われて、外に出るとやばい化け物に襲われちゃうよ!大変だ!!っていうところから物語がスタート。まあ題名「ミスト」だからね。これで霧が出てこないとかあまりにも嘘すぎる。
個人的には「化け物こわすぎ!」っていうより、極限状態での人間模様の方が見どころだなと思います。自分たちの街でこうなっちゃったら、自分はどんな行動とるのかな。全諦めするのか、祈りだすのか、足掻くのか…
それはそれとして、割と有名な映画だから1度は観てほしい。そしてラストで絶叫してくれ。ちなみに原作者の人は映画版のラストを観て「うわそれやりたかったー!!!」ってガチ悔しがりをしたらしい。
ダンサーインザダーク
これも多分こういう映画の話で頻出するやつだよね〜。一応「愛の物語」ではあるんだけど、本当に地獄みたいな気持ちになれるよ。日本での公開は2000年。
目の病気を患っている息子のために頑張る、ミュージカル大好きお母さんの話です。オレはもうこれ以上ストーリーについては喋らねえ。
主演のビョークさんの歌も相まって、雰囲気だけは牧歌的でのどかな感じなんだよね。雰囲気だけね。
なお、ラストは若干違う予定だったらしいけど、ビョークさんが「あまりにもすぎる」って抗議した結果があのラストらしい。いやもうほぼ誤差やで。
地獄が毎秒更新されていくのが、観てて辛かったですね。どんどん最悪な方に突き進んでて「もうやめてくれ〜〜〜!!!」ってかんじでした。ずっと「どん底はここか…?!もういっそここであれ…!」と祈る気持ちで観たのを覚えています。まあ無慈悲にどんどん進んでいくんだけど。
地獄は随時更新されますが、ところどころミュージカルチックになる辺りが逆にめちゃめちゃ惨かったし、すっごい怖かったです。ほぼホラーだろあんなん。
縞模様のパジャマの少年
舞台はナチス時代のドイツ。この時点で既に嫌な予感しかしない。ナチスドイツにおける縞模様のパジャマってな〜〜〜んだ???っていう最悪のクイズ。義務教育でちゃんと歴史を学んだ人たちなら、もうわかるよね?日本での公開は2009年。
ネタバレはしませんが、私はラストシーンを観て絶句してました。「Oh…」ってため息のような何かを吐き出すのがやっとだったのを覚えてます。
その後虚無になりながらエンドロールを眺めてる最中、最悪すぎることに気づいて2度絶望しました。2度美味しいからお得だね。
実際の収容所では、こどもは大した労働力にならないという理由で終了されてしまうことが大半らしい。だからこの映画みたいに、こどもがめちゃくちゃ収容所内にいることはほぼなかったとのこと。それはそれとして、当時のドイツに生きたこどもたちは、あの収容所を見てどんな気持ちになってたんだろうな。
なんかもうただひたすら暗い気持ちになれるから、死にたい時とかに観るとまずいです。元気な時に観よう。そして絶句しよう。
迷宮物語
日本のアニメ映画です。これは胸糞っていうよりは私の性癖を歪ませた映画のひとつっていうカテゴリ。公開は1987年。勿論リアルタイムで観たわけではなく、小学生の時にアニマックスか何かでやってたのを観たはず。リアルタイムだと私存在してないし。
この映画は3本の短編映画によるオムニバス形式の作品。それぞれを軽く紹介しましょう。
まず最初。ラビリンス・ラビリントス。こちらの作品の監督はりんたろう氏。銀河鉄道999とかの監督ですね。
不気味で幻想的で極彩色なあの感じ、たまらんですわよ。絵が可愛いのが逆に怖くていいよね。ダークメルヘン的な雰囲気が好きになった原因の一端。夢なのか現実なのか分からないまま進む疾走感も良い。
次に走る男。監督は川尻善昭氏。
とにかくマシンの作画がすごい。それだけでご飯食べれる。暗いのにビッカビカの街とかも観てて引き込まれる。これほんとに80年代の映画??
カーレースの王がどんどん狂気に蝕まれていくのが怖くて最高。ただひたすら破滅に向かってる感が凄くて、当時はめちゃくちゃぼんやり観てた記憶があります。
最後は工事中止命令。監督は大友克洋氏。AKIRAとかが有名な監督ですね。この作品が1番好き。あと1番ストーリーがわかりやすい。
どんどん日常がおかしくなっていくあの感じ、めちゃくちゃ癖になるんですよね〜〜〜!!!自分があの立場になったら、多分3日でSANチェックだろうね。地獄みたいな環境、無力さ、狂気などなど全部盛りでいただけちゃう。お得!
「この映画で私の性癖めちゃくちゃになったんだよね」って色んな人に言ってるけど、誰も「観たことない」って言うの。悲しい。そして唯一「調べて観てみたで」って言ってくれた友人からは「自分にはちょっとわからなかったかも」とも言われました。まあそういうこともあるよね。
それもそのはず。映画が完成して、関係者たちで試写を観たとき「内容があまりにもマニアックすぎる」ってことで、暫くお蔵入りになったことがあるらしい。
そんなわけで、好きな映画(ダークサイドの方)について色々書いてみました。こういう映画はまじで色々観たいんですよね。ジョニーは戦場へ行ったとか、風が吹くときとか、パフューム ある人殺しの物語とか。でもこういうのばっかり観てると「好きな映画なにかある?」とか聞かれた時に愛想笑いしか出来なくなっちゃうからよくないね。
でもファンタスティック・プラネットとか面白いから観ようよ。ねえ!これは胸糞とかじゃないからさ!!若しくはみんなが私に映画をおすすめしてくれ!!!
こんなところで、今回はこの辺にしておきます。
またインターネットのどこかでお会いしましょう。
それでは。