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サイドバイサイド 隣にいる人
色味の美しい映画だった。
あまりにも日常に似ているようで似ていないパラレルワールドのような世界観だった。
映画と言えば分かりやすいキャラクター設定や言いたいことがはっきりしているなど完全に用意されたもので余白のない崇高なものという印象があったがそれが一気にひっくり返った。
たしかに我々が生きる日常とは容易に言語化できるものではなく非常に曖昧な中で過ぎていっていると、自分の日常を振り返ることが出来た。私はどうしてここにいて、彼女はなぜ私の隣にいるのかなんて簡単には分からないし分からなくても人生は続く。
分からないからこそ生まれる楽しさもまた存在する。
何においても結論や意思を求めすぎるこの時代において掴みどころの無いでも心地よいみたいなフワフワした感情をもてていることを大事にしたい。