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差別化と模倣困難性の違いについて
・はじめに
大学で経営学を学んでいる。差別化と模倣困難性という言葉を知っている人は大勢いると思う。しかし、差別化と模倣困難性の違いを説明できる人は少ないと思う。事実、言葉の定義が曖昧なためこの2つを間違ったシーンで使ってしまい、意図したことが伝えられないシーンを散見している。したがって、差別化と模倣困難性の違いを解説する。
・差別化と模倣困難性は何が違うのか?
外か内か、視点の違いである。
・差別化とは何か?
差別化戦略はポーターの3つの基本戦略の一部である。差別化戦略の意味は、コスト以外で相手企業との違いを生み出し、企業独自の価値を生み出そうという考えである。
上記のように外側から見て違いがわかることが「差別化戦略」である。
・模倣困難性とは何か?
企業の競争優位は競合他社よりも優れた経営資源や能力を持っていることから生まれるという考え方がある。他社に真似されにくい経営資源を蓄積することに着目した戦略理論を、リソース・ベースト・ビューという。
経営資源の競争優位性を分析するフレームマークとして、バーニーが提唱したVRIOフレームワークがある。バーニーは「価値」「希少性」「模倣困難性」「組織能力」の4つの経営資源が競争優位に繋がると唱えた。模倣困難性とは、「経営資源を保有していない企業が、ある経営資源を手に入れようとすると莫大なコストをかける必要があること」である。
上記のように内側の経営資源にフォーカスして、違いがあることを「模倣困難性」という。
・おわりに
「差別化」と「模倣困難性」という言葉は、見ている視点の相違であることを理解していただけたらと幸いです。