希望
1年前の今日、一大決心をして歯科矯正を始めた。
子供の頃から不正咬合が心の底からコンプレックスで、笑う時も無意識に口元を隠すのが癖になっていた。
いつかきっとと思いながら、費用や生活の不便さに躊躇してタイミングを見失ったままこの歳になってしまった。
そんな中、バンタンに出会った。
コロナ禍で鬱々とした毎日の中で、彼らのポジティブなエネルギーは私の『希望』だった。
置かれた状況は同じで、彼らだって苦しみを味わっていたと思う。
それでも彼らはともに前に進もうと寄り添ってくれた。
“ただ不安を抱えながら毎日を過ごすのはやめよう。何か未来につながる事を始めよう。”
彼らのくれた希望を形にしたいと思った。
そうして私は、未来の自分のために歯科矯正を始めた。
私の背中を押してくれたのは、間違いなく彼らだった。
それから1年後の今。
私のコンプレックスはもうない。
装置が裏側についていることもあって、見た目にはまったく分からないと思う。(実際、矯正してるんだと言っても大体驚かれる。)
今では人目を気にせず思いきり笑えるし、いつの間にか口元を隠す癖もなくなった。
マスクをしなくてもいい生活に戻るのが本当に待ち遠しい。
そしていつか、最高の笑顔で彼らに「ありがとう」と伝えたい。
それが次の私の『希望』だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?