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暗記テクニックを実用的に使うコツ

暗記テクニックを高めるための本を散々読んで、暗記のコツもそれなりに理解したものの、実際の学習・ビジネス・生活ではそれほど活用できていない。そんな人に向けて、暗記テクニックを実用的に使いこむための最後の一手となるようなコツを伝えるのがこの記事の目的です。*記事の途中から有料になります

この記事の対象読者は「既に暗記テクニックに関する知識のある方」です。暗記や記憶力に関する本を読んだことがあり、「メジャーシステム」「ペグ法」「記憶の宮殿」などという言葉を既に知っているものの、あまり日常的に暗記のテクニックを使いこなせていない方に向けた記事になります。

(すみませんが、そういった言葉を知らない方には役に立たない記事かもしれません。なお、これから暗記について学習したい方には、ネルソン・デリス氏の 「全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術」という本が私は一番おすすめです。是非そういった本を一読してから、この記事を見ていただければ幸いです。)

課題:私が直面していた課題

私は過去、暗記に関して以下の本を複数回読んだ上、それ以外の本も何十冊と読んだ経験があります。

・ジョシュア・フォア 、 梶浦真美「ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由」
・ネルソン・デリス 「全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術」
・池田義博「脳にまかせる勉強法」
・青木 健「記憶力日本チャンピオンの 超効率 すごい記憶術」

こういった本を読んで、メジャーシステム(数字と人・モノなどを対応させた組合せ集のこと)を日常に取り入れ、また「記憶の宮殿」を作って、日々それなりに暗記法を活用していました。しかし、その活用事例は、数日前の会議で聞いたことを短期的に覚えておく、とか、人の誕生日を覚える、といった限定的なことに留まっていました。以下のような失敗を私はしていました。

・日々の出来事や学習内容を覚えておこうと、毎日新しい記憶の宮殿を一時期作っていた。しかし、記憶を定着させるための復習にかかる時間が膨大になりすぎて断念する。

・Ankiなどのシステムで大量の単語を覚えようとするが、数日でも復習をサボると量が膨大になりすぎて、結局復習のための時間がとれずに挫折する。

こういった経験を経て、何度も暗記テクニックの本を読んで紆余曲折を繰り返した結果、自分なりに暗記法を有効に使いこなせるコツを見つけました。それをこの記事で紹介したいと思います。

つまり繰り返しになりますが、暗記法そのものではなく、暗記法を知った上でそれを実生活で有効に活用するコツをお伝えするのがこの記事の趣旨になります。

恐らく暗記という課題に真剣に取り組んだ方、その能力を強く欲した方は、上記のような記憶力チャンピオンシップ関連の本に辿り着き、読まれたことがある場合が多いと思います。しかし、我々は多くの場合は記憶力チャンピオンシップで優勝することが目的ではなく、日常で暗記能力を活かしたい訳ですから、そのコツを伝えたいと思います。

また私の課題を見ていただくと、失敗した理由が「時間に関する問題」となっている、ということに気づいていただけるかと思います。主に復習にかかる時間が長くなりすぎることが、暗記テクニックを活かしきれない弊害に私はなっていました。これから述べるコツは暗記に関わる時間節約のコツでもあります。

こういったコツを踏まえて、私は暗記テクニックを日常で駆使し、人から、やや異常に記憶力がいい人と思われるようになりました。(実際にはテクニックを駆使しているだけの凡人ですが、、、)

コツ1:オリジナル暗記システムをもつべきということ

まず1つ目のコツは、言うなれば、暗記のための暗記をすることです。日常的に暗記をスムーズに行えるようになるためには、暗記のためのシステムを十分に持っている(=暗記している)ことが究極的に必要になります。暗記のためのシステムをもっていることは記憶力チャンピオンシップの選手と一般人との大きな違いであり、これは我々にとっても有効なものです。

ここでいう、システムというは、「意味とイメージの組み合わせ表」のことです。

代表的な例は先述したメジャーシステム(数字が人とものに対応した組合せ表)です。これがどういったものかという詳細は上述した本(特にネルソン・デリス氏の 「全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術」)に書いてあるので、割愛します。

システムの重要性は多くの本で触れられていますが、ここで述べたいことは「自分が暗記したいことに合ったオリジナルのシステムを作るべし」ということです。暗記をする作業や復習に時間が掛りすぎる背景の1つは、システムが不在であるためです。個々人の職業や暗記したい事項によって、必要なシステムは異なる訳ですから、自分自身のシステムを構築するということが非常に大切です。

ちなみに私は以下のシステム(意味とイメージの組み合わせ表)をもっています(暗記しています)。
・0‐99の数字と(1)人物、(2)動物・モノを対応させた組合せ(100x2=200項目)(=メジャーシステム)
・(英語の勉強に主に使うので)アルファベットと(1)生物、(2)動き、(3)モノとの組合せ(26x3=78項目)
・(文章を丸覚えすることもあるの)よく使われる文章上の記号と(1)生物、(2)動き、(3)モノとの組合せ
・年号などを覚えたいことがあるので90年代、2000年代などの年代や、年、季節などの時間とイメージの組み合わせ

あなたもオリジナルのシステムを作って、暗記にかかる時間を節約することをオススメします。システムを作ること自体が時間のかかる作業ですが、メリットがコストを上回ることのほうが経験上遥かに多いです。

本で述べられているメジャーシステムなどに固執しすぎるよりも、自分にとってのシステムを作ることが大切です。なぜなら、繰り返しになりますが、記憶力の選手になって、膨大な桁数まで円周率を覚えることではなく、日常で暗記テクニックを活かすことに我々の目的はあるからです。

(脱線しますが、記憶のためのシステムを作るというのは、実は人間の精神の根幹に人為的に触れる作業ではないかと思います。究極的には言語というのも暗記されたシステムです。。これは興味深い点だと思いますが、そういった話には今回は触れません、、、)

(あと3つのコツを述べますが、以下は有料になります)

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