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「チ。 ―地球の運動について―」を読んで
10月5日からアニメがスタートする魚豊氏による漫画「チ。 ―地球の運動について―」を読んだので、感想を共有したい。
「15世紀のヨーロッパを舞台に、禁じられた地動説を命がけで研究する人々の生き様と信念を描いた」というのがこの作品である。この当時の世界では地動説を信じることは異端とされており、場合によっては極刑も含む処罰の対象であった。
そんな時代の中でも、地動説を信じて、その証明に務めた人々を描いたのがこの作品である。
話の中で、地動説を信じることは現世の美しさに気づくことだという趣旨の一節があるのだが、それは私はとても気に入った。
天動説では、どんな物体も地上に向かって落ちるのは、地球が宇宙の中心である「底(=もっとも低い場所)」にあるからであると当時はされていた。そして、もっとも低い場所である現世はどれほど辛くても、信心深く生きることで、死後に美しい天へと昇ることができるとされた。
しかし、地動説では地球はもはや底ではなくなる。地球も自転・公転しており、美しい宇宙の一部であるということになる。その考え方に惹かれる人々がでてくる。
この考え方は美しいと思う。
私自身もマインドフルネスを学んで、本当に世界は美しいと思えるようになった。もちろん、生きていく上で、いいことも嫌なことも、たくさんのことがある。でも、自分の頭の中にある煩悩を一瞬でも忘れて、今の世界に注目すると、美しいと思えることが本当に多い。
*マインドフルネス成功のコツについては下記に示したので、読んでいただきたい
だからこそ、多くの人が、もったいない生き方をしていると思う。あまりに他のことに忙殺されて、今この瞬間にある目の前の世界の美しさにほとんどの人は気づけていない。
もはや地動説が教科書にのっている時代になっているが、そのありがたみを我々は忘れていたと思う。
このアニメ・漫画が流行って、現世の美しさに気づく人が増えれば良いと思う。