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7/1 第19節 浦和レッズvsサガン鳥栖 レビュー

こんにちは!切り返して左足です。今回は7/1に行われたJ1リーグ第19節浦和レッズvsサガン鳥栖戦をレビューしていきたいと思います。

敬称は省略させていただきます。

対戦前のチーム状況

浦和レッズ

 前節はホームに湘南を迎えての一戦でしたが、怪我の明本に変わってスタメン出場になった大畑や好調の関根などの活躍もあり、4-1での快勝となりました。相手の5枚のブロックに対してサイドバックを高い位置でプレーさせること、サイドを攻撃の起点にしたことが功を奏しました。スタッツだけ見てもシュート数、枠内シュート数ともに数が増え、結果共に内容も申し分ない試合だったのではないでしょうか。
今節は鬼門と言われているアウェー鳥栖戦でした。ホームでは0-2と負けていたことに加えて、上位に食らいついていくためにも大切な一戦でした。

サガン鳥栖

 対して鳥栖はアウェイで浦和に2-0で勝利してからリーグ戦は8戦無敗。前節はホーム開幕戦で1-5と大敗した相手に対して好調小野のハットトリックもあり湘南相手に6-0と快勝を収めました。浦和との勝ち点差は7だったこともあり今節はホームで勝ち点3が欲しい一戦となりました。

スタメン

鳥栖は前節とほとんど変わらないメンバー。右サイドに福田が戦列復帰。対する浦和は、興梠の位置にホセカンテ、関根の位置に髙橋が入りました。

浦和のプランニング

 ここでは前半に見られた浦和のプランニングについて深掘りしていきたいと思います。浦和は前半の立ち上がり5分前後までは相手のDFラインにプレッシングに行くシーンが見られました。DFラインにプレッシングをかけることで鳥栖のビルドアップを行わせないことロングボールを蹴らせないことに成功しました。実際、前半最初のシュートは前線でボールを奪ったことをきっかけに起こりました。

 もう一つ感じた点は浦和は前節の湘南戦よりも後ろで組み立てるシーンが少なかった印象があったことです。FotMobのスタッツデータを見ても前節の湘南戦は自陣でのパス数が186本あったのに対し今節は79本と少ない数字が表れています。スコルジャはある程度相手にボールを保持させることを許容し、持たせていたような印象も受けました。鳥栖のハイプレスに対しての対処の可能性もあります。守備のデータではタックル成功、インターセプトが鳥栖を大幅に上回っていました。同点ゴールのシーンを振り返ってみても相手のスローインをインターセプトしたところがきっかけでした。

同点ゴールは今シーズンずっと続けているチャンネルランを伊藤敦樹が行いゴールが生まれました。このシーンは再現性も高くとても良いゴールだったと思います。

人についていかない浦和の守備

 このトピックでは人にあまりついていかなかった浦和の守備についてです。後で取り上げますが、鳥栖はビルドアップ時にボランチ2枚と堀米、小野がスペースに顔を出してボールを引き出しにくる印象がありました。浦和は相手のそのような動きに対してマンツーでついていくのではなく、あくまでも4-4-2のブロックは崩さずマークを受け渡しながら対処していたと感じます。
しかし、試合の中で浦和の最終ラインを見るとサイドハーフの髙橋が大外に張る福田やボランチから流れてくる河原を気にしすぎている場面が数分に渡りあったと思います。髙橋がDFラインに吸収されてしまうと流れてきたボランチやトップ下に対して岩尾がプレッシングに行くこともあったため修正が必要だと感じました。

サイドハーフの立ち位置の重要性が見られた場面。

鳥栖のビルドアップと攻撃時の特徴

 ここでは鳥栖のビルドアップと攻撃時の特徴について取り上げたいと思います。先ほども述べましたが鳥栖のビルドアップの特徴として、ビルドアップ時にCB2枚+GKで最終ラインでボールを保持します。その時にはボランチやトップ下、トップの選手がボールを引き出すためにスペースに顔を出してきます。鳥栖の攻撃の起点はサイドで高い位置を取ったサイドバックやサイドハーフにボールが渡るとサイドに人数をかけて少ないタッチ数で崩してくる場面も多く見られた印象です。先制されたシーンを振り返って見ても手塚がクロスを上げるタイミングでは5人がボールを受けれる位置に立ち位置を取っており、両ボランチの距離が近いところも特徴だと思います。

同サイドに人数を集めて崩してくる印象。

再現性のあった浦和の攻撃

 私が試合を見ている中で印象に残った攻撃は46:20〜のシーンでした。浦和が全体的にラインを上げボールをCBまで戻しやり直した場面でしたが、ショルツが持ち運んだタイミングで酒井が内側を取り大久保のプレーエリアを確保させ、大久保にボールが入った瞬間に酒井がポケットを取りに行ったシーン。

3人目の動きは効果的で今後も見たいシーン。

やはり背後の3人目の動きのランニングは相手も捕まえにくいですし、再現性が高くとても効果的だと言えます。

関根投入後の変化

 55分になり、関根が投入されたことで4-4-2のブロックは安定しました。関根の立ち位置はボールを保持したCBやサイドバックに対してもプレッシングにいける位置を常に取り続けていました。そのため、大畑もサイドハーフ、サイドバックのボールホルダーに対しても出れるようになった印象です。
浦和にとってサイドハーフの守備タスクの重要さはこれまでのレビューで書いていますがサイドハーフの選手を選択する上で守備のタスクをこなせるかどうかは大いに関わってきていると思います。FWの選手にこのタスクを100%で求めてしまうことは少し難しい気もしますが、このタスクを行えるようになれば攻撃面でも守備面でもメリットが多くなっていくと感じました。

まとめ

 今節は先制されながらも前半で逆転し、守備も安定していたと思います。何より鬼門である駅前不動産スタジアムで勝利できたことはとても良かったです。次節は開幕戦でも落としているFC東京戦です。攻撃面の改善も見られる中で公式戦3連勝を達成したいですね。

今回はJリーグ第19節浦和レッズvsサガン鳥栖をレビューしていきました。今後も試合に関して自分の考えを書いていければと思っているので「いいね」よろしくお願いいたします!

では今回はこの辺で…we are reds!




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