見出し画像

2、【10年以上続く事業】を始めるために必要な【社会的課題】発見の方法

「私の住んでいる地域を活性化したい!」そんなあなたの想いをサポートしたい!Мの行政書士・上杉哲哉です。

(福島県会津若松市と栃木県日光市に在住しています)


(0)前回の投稿では・・・

事業とは【社会的課題】を解決することです。

・【社会的課題】を解決するときに、誰かが喜び、そこに価値を感じ、代価が発生します。そして、その事業が、日々、人々の必要に敏感に目を凝らし続ける事で、より成長し、事業を長年にわたり継続し、ますます深みのある助け人、事業者として社会に貢献していくようになります。

・よって、事業を始めるときには、まず【社会的課題】を発見すること。この事を時間をかけて考えていく必要があるのです。

「当たり前のことじゃん」と思うかもしれませんが、10年以上続く事業にするための基本について考えました。


前回の投稿⇒「Ⅰ、【10年以上続く事業】をはじめるために最初に考えるべきこと」

では、「10年以上続く事業」となるための【社会的課題】を発見するにはどうすれば良いでしょうか?

今回はその方法について共に考えていきましょう!


(1)自分自身の課題に注目する

社会的課題を発見する方法として、まず最初に〈社会の状況〉に目を向けますよね。だって、〈社会〉的課題を発見するんだから。けれど、その前にまず見るべきところがあります。

それは…

自分自身の課題に目を向けることです。

なぜ、自分が経験してきた課題(や、時には痛み)に今さら注目する必要があるの?と思いますよね。

その理由は、当然のことですが…
自分が経験してきた課題(や、痛み)は、自身が経験したことがない課題と比べると、解決への熱量と視点が全く違っているからです。

事例:高性能掃除機を商品化したダイソン氏の憤り
英国ダイソン社の創業者のジェームズダイソン氏はきれい好きな性格で掃除好きでした。しかし利用していた紙パックの掃除機の吸い込みの弱さや紙パックの交換が面倒で憤慨しました。
ダイソン氏は憤慨を【社会課題】とし、吸い込み力がつよく紙パック交換の手間がかからない掃除機を作るという事業に着手しました。結果としてサイクロン式の掃除機を開発・商品化し世界的大ヒット商品となりました。

(2)「その課題は、他の人に共感されるものなのか」を考える

自分自身の課題を発見したとしても、事業化できないことがあります。それは自分の課題が他の人に共感されない場合です。なぜ共感されなければ事業化できないのでしょうか?

それは当然ですが、自分自身の課題が自分だけの課題だけであれば、顧客がは存在しないからです。

自分自身の課題に共感する人がいないならば、解決法を見つけ事業化したとしても、その事業に代価を支払う人はおらず、事業を継続することはできなくなります。

よって、「なぜ、自分がその課題に取り組むのか」を考える中で「この課題に共感してくれる人はいるか」を考えておく必要があります。

事例:ダイソン氏が注目した大衆の心理
ダイソン氏は自らの憤りからサイクロン式掃除機を開発しましたが、開発に着手する前に考えていたことがありました。

「果たして、紙パックのいらない掃除機は社会に必要とされているのか?」

そこでまず、自分自身がなぜ紙パックに憤りを感じたのかを考察しました。交換の面倒くささとともに有料で購入した紙パックまでも捨てるのを惜しむ心が自分にあったことに気が付いたのです。

「紙パック式の掃除機が開発される前の真空式の掃除機ではそのままごみを捨てることができたが、紙パック式ではごみと共に有料で購入した紙パックまでも捨てなければならなくなることに不満を持っている人がいるかもしれない」とダイソン氏は考えたのです。

そして聞き込みをした結果、自分と同じ課題を持つ人がたくさんいたことに気が付きました。

そして、「高性能掃除機は社会に求められている!」と結論付け開発に着手したのです。

―まとめー

【10年以上続く事業】を目指し、起業をはじめるために必要な【社会課題】を発見するには・・・


第一に、自分自身が感じる、または経験してきた課題に注目することが大切です。

第二に、自分自身の課題が他の人に共感されるものなのかを考えてみる。他の人に共感される課題でなければ、顧客がいない事業となってしまいます。

今回の話も「当たり前じゃん!」と思うかもしれません。しかし、事業を始めようと思うと、どうしても前のめりになり、この当たり前が見えなくなってしまいます。事業がスタートし、途中行き詰った時などに、この基本の部分が明確化していると次の一手を考えやすくなります。

今回は、事業において大切な【社会課題の発見方法】について考えました。

次回は、【社会課題を具体的な事業とするために最初にするべきこと】について考えていきます。

最後までお読みくださりありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!