第39期ローツェ株主総会 2024.5.30.
第39期ローツェ株主総会 2024.5.30 9:30から本社食堂にて(机なし)
・総会後には事業説明会+ロボットのデモンストレーションあり。
・取締役に女性1名追加。監査役にも女性1名追加
9:45質疑開始
①MR.2番 中国需要はいつまで続く?
昨年11月頃から強い引き合いあり。
今は強いがいつまでかは不明
②MR.14 ローツェ製品の強みは?
2個ある。
1.クリーンさ。搬送ロボにおいては世界一だと思っている。
2.信頼性の高さ。壊れにくい。トラブルが起こらない。
壊れにくいから修理が不要で、クリーン度を維持できる。
*修理に人間がかかわるとどうしてもごみを持ち込んでしまうため、修理が少ないほうがクリーンな状態を維持できるそう。
MTBF(平均故障間隔)
後のロボットのデモ会場で表示された資料では、ソータ(多分)は最初のモデルが10年、その後のモデルは20年。搬送ロボット(多分)は128年とかすごい数字が出ていた。
実際は100年とか経っていないけれど、壊れないから理論上こういう数字になるとのこと。
③MR.39番 ローツェライフサイエンスについて+分割ありがとう
セルシードとの協働(2023.9.11)、スペースバイオラボラトリーズへの出資(2020.6.24)
セルシードは培養後にはがすためのシートを作っている。ローツェは搬送ロボットの技術を転用して関わっている?
スペースバイオラボラトリーズは広大の先生が作った会社で崎谷さんが社外取締役で行っている。
脳梗塞後の足のリハビリで使われる歩くことの補助をするもの。
最初はオーダーメイドで個人に合わせて試作していたが、パターン化できるようになってきた為、今後はコストダウンして個人が買えるような価格を目指していく。
*崎谷さんの説明では足首のあたりの補助をする感じ。
④MR.41番 アドバンストパッケージについて
半導体は微細化に向かっていたが、微細化については限界が近い。技術的には更なる微細化は可能ではあるが、コストが高くなりすぎて現実的ではなくなる感じ。
微細化と重ねるもの(アドバンストパッケージ)に分かれている。
アドバンストパッケージでは運ぶものが様々で、ぺらぺらに薄いものなどもある。形状がまちまち。
質問の中で出たASEなどは、競合相手というよりむしろうちのお客様。
⑤東京からのMR.14番 育休取得率について。特に男性
ローツェでは社内結婚が多いそう。調べるのに結構時間がかかっていた。
男性40%女性100%
調べてもらっている間、育休取得した社員というので何人か顔が浮かぶという話を社長がしていた。社員との距離が近いよね。この会社。
*突っ込んで聞かなかったけど、うちの会社でも育休取得する人は多いけど1週間とかが多くて、女性目線ではあまり意味ないなーというパターンも多い。聞く人は取得率+平均期間も聞いてほしいと思う。
⑥MR.2番 アドバンストパッケージの今後について
プリント基板上とシリコンウエハー上のタイプがあって、主流がどうなるかはまだわからない。
TSMCが非常に進んでいる。
インテルもやってる(ガラス基板)
技術開発が始まったところで主流はまだ見えないが、いずれ集約していくと思っている。
⑦MR. イアスについて
去年夏から試作開始。一部ベトナムで量産が始まっている。
*イアスの分析装置は、子会社化時は他社製のものを使っていて、今後ローツェ製のものに切り替えていくという話が去年の総会であったから、そういう話かと。
⑧MR.25番 米中貿易摩擦、比率について
中国の売上比率は28%で2位。アメリカは30%で1位。僅差で、今年度終わりには中国のほうが増えるだろう。
ローツェ製品は、アメリカの輸出規制、日本の輸出規制ともにほぼ規制外。
ただ中国のお客様は輸出規制が今後かかるのが怖いから中国で作ってほしいという強い要望がある。
コアの技術は持ち出してはいないが、EFEMの組み立てなどは中国でも行っている。
会社説明会10:30-
説明会に移行して社長が生き生きしてくる。
・イアスが加わった。
・ベトナムバクニンも開始(バクニンにはサムスンの工場がある)
・従業員-572人
2022年は忙しかったので新規雇用を増やしたがそのメンバーが慣れてきて効率的になっている部分もある。ベトナムでは人員確保が比較的簡単みたい。
新規雇用を止めると自然減があり、解雇しなくても減らすこともできる。
・前期Q1のDOWNは想定外だった。
中国が下がったがその後の伸びがすごい。
中国は一斉にブレーキを踏んで一斉にアクセル全開にするみたいな特性がある。
・為替関連など
Q4:132円、-5793
Q1:133円、526
Q2:144円、3397
Q3:149円、1800
Q4:141円、-3006
今後は決算発表時の為替レートは期中平均を使って行う予定でもう少し緩やかな増減になる見込み。
・半導体関連装置の受注高、売上高、受注残高が過去最高レベル。
・生成AI関連
半導体業界では生成AI、データセンター向け需要拡大中
孫さんの講演?で聞いたのは、AIにデータを食わせて学習させるのには数か月とか時間がかかる。学習後いい感じになればいいが、いい感じにならなかった場合また数か月かけて学習させる必要がある。多く持っていれば、データ学習を並行してやれるから、需要が強い。
DRAMも使う。DRAMは去年は需要が落ちていたのに今年は需要が動き出している。HBM
・2025年2月期
伸びる↑
アドバンストパッケージ用装置 重要‼
PCB(プリント基板)上での シリコンウエハー上の
パッケージング パッケージング
前工程 中工程
↓ 高付加価値の搬送需要が拡大する
後工程
完成品を組み合わせていくものだとそれほど技術は必要ないため、ローツェの製品では高くつくが、完成前のものを組み合わせていくように変化していくと、色んな素材を扱えるローツェの高品質の製品が必要となり、強みが生きてくる。
・アドバンストパッケージ用装置
・PLP用EFEM
・TapeFrame用ソータ
20種類運べるソータもある。
・今後は、搬送ロボットに目や触覚等をつけたい。
人間だとなんでも運べる。ロボットは都度設定しないといけない。
対象物を目で見てそれに合わせた動き方をさせることができれば。。。
・10分割、増配、自社株買い
質疑応答
①MR.11番・従業員数について
シリコンサイクル対応のために外注する企業が多いがローツェは逆。
ベトナム工場では自社で様々な工程を担っている。
ベトナムは採用を止めると自然減が発生し、需要が増えたら採用を再開することで従業員数の調整が可能。ベトナムも将来的には採用が難しくなってくるとは思うが、もっと自動化を進めていき、需要増の際にキャパを増やしやすくしていく。
②東京から来たMR.・イアスの中国企業からの検収が上がらない問題について
一般的にはよくあることではないが、中国での慣習的にはままあること。
納入前に8割くらいは回収済みだけど、最後の1割とか2割が残りやすい。
全部払いきってないほうが、修正や仕様の変更をリクエストしやすかったりとか、中国ではよくあることらしい。
③MR.・ロボットの目などについて
センサーは自社でもできる。
車でも自動運転などの技術が進化してきているが、技術的にはそこまでの時間がかからずに可能になると考えている。
④MR.・中国リスクについて、値引きがあるか?
中国向け商品は標準的か少し高いくらいで特に値引きがあるわけではない。
中国のリスクは中国の競合企業がいつ出てくるかが気になっている。
日本もそうだったように、最初は外国企業製を使っていて、ばらしてまねして自国製品を育てていき、将来的には自国製品がTOPを取っていくみたいなことが中国でも起こる。
・そうなったときにどう戦っていくか?
高付加価値の製品の開発を続けていくことで戦っていく。
・ライバル企業
アメリカではブルックスオートメーション
日本では、平田機工、安川電機、川崎重工、シンフォニアなど
社内ツアー
前は製造の事務所内も案内されたりしていたけど、今回は廊下から見学しつつ、ロボットのデモ会場に移動。
大気タイプの半導体搬送装置の1ポートタイプのものをデモ機として展示していた。
空気清浄機が上部にセットされていて、空間のごみを流す仕組みなども説明あり。
・ローツェ製品は壊れにくい、クリーン度が強み
・部品は昔は地上を移動していたが今は天井を走って行く仕様になっている。
→量が増やせる。
・ロボットの移動時に筒が下がったときに下から空気を吐き出すようにしている。
ウエハーから少しでも離れたところから出るように意識している。
他社は上から空気を出すものもある。ウエハーから近いところから出ると付着するリスクが上がる懸念がある。
・MTBFの話がここでは資料付きであった。
・生産能力2010年1万台だったが、2023年は2万台、今年は3万台の見込み
・一般の人に社内を案内したり、機械を見せたりとか情報流出などは大丈夫?
この業界、人の移動は仕方ないと思っている
この製品を好きかどうか、がこの会社につなぎとめることになると考えている。
私は弊社の製品がすごい思っているし、他社に対して勝っていると思うし、今後も勝ち続けたいと思っている
最終的には愛社精神とかそういうところになってくると思っている。