半導体不足で半導体立国に?
半導体不足でいろいろ滞っているという。
我が家の場合はガス給湯器が滞っている。幸い、どうしても直ぐに調達する必要があるわけではない。
これだけものが溢れている時代に必要なものが手に入らないというのも珍しいことだ。
給湯器と半導体は関係無いかのようだけれど、給湯器の中に使っている基板に半導体が使われていると言う。確かに今どき電子基板の無い製品の方が少ないくらいだ。炊飯器だって冷蔵庫だって基板が入っている。
昔実家で使っていた古い炊飯器は基板など無いタイプだった。今からすれば一体どういう仕組みだったのだろうと思う。あれでちゃんと美味しいご飯が炊けていたのだから、基板を使って制御するよりあの工夫のほうがずっと凄いと思ってしまう。
どうして半導体不足なのかという理由についてはネットを検索すれば様々確認ができるのでここでは触れない。
要するに半導体が足りないということなのだが、私が思うにどちらかというとハイテクな半導体よりもローテクな半導体が足りないのではないかと踏んでいる。
最新の高度な技術で作られたものよりも、汎用的で比較的安価なタイプが不足しているのではないか。高機能ではなくとも耐久性や耐熱性に優れた半導体のほうが身の回りで使われるケースが多いように思う。
そういったローテクな半導体は単価が低くてあまり儲からないだろう。薄利多売というやつだ。
そうだとすれば、参入する人は少なくなり、供給不足になることでやっと価格が維持されて採算ラインギリギリを低空飛行出来るのではないか。
そんな市場原理が働いているとすれば、半導体不足は解消されにくいだろうし、給与の安い国でしか生産出来ないことになる。
世界の工場である中国も、第二の世界の工場たるタイやベトナムでも賃金上昇が続いている。
ある程度の技術力と社会規範が整っていて賃金の安い国はどこだろう。そんなことを考えてみたら、案外日本という国がそれに当たる気がしてきた。
これから半導体立国を目指すというのもあながち外れてはいないのかも知れない。ただし、儲からない商売だ。
日本はデフレだからそれでもいいか。
おわり
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