Oculus Quest2でフィットネス!-Supernaturalを使いたい④
<前回の記事>
前回、Supernaturalを使用するためにはVPNアプリが必要と分かり、有料VPNの契約をし、SideQuestでSideLoadingし、颯爽とOculus Quest2を頭に装着したのだった。
ところが、立ち上げたVPNアプリは、表示されるものの、どこをどう触っても何も反応しない。アプリが起動したように見えているけど使えない状態。
考えてみれば使おうとしているVPNアプリはOculus Quest2用アプリではなくAndroidアプリだ。Oculus Quest2のベースがAndriodだから何の疑いもなく起動するものと思い込んでいた。
他にもOculus Quest2でAndroidアプリを使用している人がいることは分かっていたので、何とかすれば出来るはずだ。
解決方法はココに掲載されていた、ランチャーを使う手だ。
ところで何故VPNアプリを起動しようとするとOculusTVなるアプリが反応するのか。
それはwikiにあった以下の記載でわかった。
OculusTVが発表されるまでOculusGoからAndroidアプリは動作できるものの、ほぼ操作不能でした。Oculus公式より配布されているOculusTVを通して起動させることにより一部アプリを動作させることができるようになりました。
ということだったのだ。
つまりOculusTVはAndroid用の動画アプリを使うために開発されたようなもの。どんなアプリにも対応しているわけではないのでVPNは操作できなかったのかもしれない。
AndroidアプリであるVPNアプリをOculusで起動する方法
話を戻すと、Android用アプリを使うためにはランチャーアプリをsideloadする必要があるということ。早速sideloadしましょう。
SideQuestのトップページにある検索窓に「SideQuest App Launcher」と入力して検索し、検索結果で出てきたアイコンを選択し、右上の「INSTALL TO HEADSET」を選ぶ。
これによって、インストールしたVPN用AndroidアプリがOculus内で起動できるようになる。
いよいよ、Supernaturalを起動!
Oculus Quest2を装着し、アプリ一覧の右上ドロップダウンで「提供元不明のアプリ」を選んで、SideQuestからインストールしたSideQuest App Launcherを起動。
表示されたアプリ一覧の中から、privateinternetaccessを起動。
オレンジ色の大きな電源ボタンのような絵が表示されるので、これをクリックし、緑色になればVPN接続完了。
あとはアプリ一覧からSupernaturalを起動するだけ。
こんどこそは、ちゃんとSupernaturalが起動しました!
あなたの国からは駄目ですよ、と言ってくる嫌味な秘書は出てこない。
今までのゴタゴタなど忘却の彼方で、オープニングの砂漠の風景の後、実に何事も無かったようにSupernaturalのメニュー画面が眼前に広がっているではないか。横に広すぎて首を振らなければ全体が見えないくらいに。
さぁ、運動しよ。
Supernaturalの第一印象
私はこれまでOculus Quest2のフィットネスアプリとしてFitVRを試していたがこれはあまり継続できていなかった。元来飽きっぽいのだから仕方がないが、そのせいだけかと言えばそうでも無いと思っている。
別にFitVRが悪いのではなく、相性があると思うのだ。
FitVRはボクササイズ風の音ゲー的なやつと、簡単なダンス系音ゲー的なやつが選べる。ダンスが得意ではなく五十肩でもある私にとってはボクササイズ一択となるから少しもったいない。
飛んでくる的をひたすらパンチして、障害物を避けるようにスクワットしていると確かに運動になる。同時に複数人でやっているような演出で、リアルタイムなランキングボードが表示されていて、少しでも得点を上げて人より上に行こうと必死になる。
最近のUpdateで屋外風の場所を含めトレーニング場所を幾つか選べるようになった。
でも、あまり続かなかった。
理由は今でも良く分からない。
で、Supernaturalはどうか。
まぁBeat Saber風の棒を振り回して飛んでくるオブジェクトを叩く音ゲーエクササイズであることには違いないが、いろいろ工夫されていると感じた。
ひとつめは、オブジェクトが飛んでくる方向が曲中で変化すること。大きな変化ではないが、この変化によって身体を捻る動きが少しだけ加わる。
ふたつめは、動作の中に入ってくるスクワットやステップやランジなど足回りの動きにバリエーションがあること。疲れてくると屈みたくなくなるが、なぜか無理してやってしまう。ある意味無駄にステップを踏んでいる自分がいることに気付く。
みっつめは、Supernaturalはパンチではなく棒を振り回すのだが、パンチに比べ、余分な力むことが少ない気がする。力んだとしても大きな円周の動きになるので身体全体を動かすことになる。
また、ゲームではないのでミスをしても途中で強制終了することはない。
オブジェクトを叩くだけであれば手先だけの動きで出来るが、それではパワー値が上がらないのでコーチが大きく動けと言ってくる。曲が開始するとコーチの姿は見えず声だけになる。英語でのコーチングだが難しいことを言っている訳ではないし、理解出来なくても運動には影響しない。
オブジェクトを叩くだけではなく、なぞるように追いかけるような動きも求められるので、五十肩には少々キツイが腕を肩から動かすような動作が入る。
このような工夫のお陰で、単なる音ゲー・エクササイズから離れて身体全体の可動部を動かすエクササイズに仕上がっていると思う。
メニューには準備運動的なストレッチや、私はまだやっていないがメディテーションもある。
もちろん、運動不足だった私は汗だくで息が上がるのでそれなりの効果が期待出来る。翌日には筋肉痛にもなる。
ひとつ残念なのは、私が持っているHuaweiのスマートウォッチとは連動出来ないことだ。連動出来るスマートウォッチなら心拍数監視出来るのか知らないが、少なくとも私の現状ではHeart rate監視が出来ないことだ。どのスマートウォッチなら連動出来るかも良く分からない。Apple Watchは使えるようだが。
Supernaturalは高い?
Supernaturalは買い切りではなく、毎月費用が掛かるサブスクリプションタイプのアプリだ。月額約2,000円が高いとみるか安いとみるか。
フィットネスクラブに通うのと比較をしても前提条件が違うので意味が無いように思う。ただ自分で運動するだけなら無料でいつでも出来るはずで、お金を払い続けてまでやるのは、継続効果があるかどうかではなかろうか。
販売者側の事情としては、画面に出てくるコーチ達の費用はもとより、流れる音楽のフィーが発生しているのは間違いなく、トレーニングメニューも続々と開発しているようなので、運営上のランニングコストが継続的に発生するので、利用上のコストも継続的に、ということかもしれない。
Supernaturalの価格が消費者目線で適正と言えるのか、特別フィットネスに関心が高い訳ではない私のような人にとって損が無い価格と言い切れるのかどうか、始めたばかりの私にはまだ判断がつかない。
今後のエクササイズについて
私はまだ数回しかやっていない初心者で、上述の通り飽きっぽいため、いつまで続くか分からない。しばらくやってみたいとは思っている。
ちなみに1週間当たりのSupernatural実施回数の目標を設定するようになっているが、私は控えめに、2回と設定してみた。
おわりに
さて、4回目にして漸くエクササイズが出来るところまで辿り着いた。
出来るようになったことに満足し、半ばエクササイズ自体はどうでも良くなっている自分がいることを否定はしない。
ここまでの手順を踏めば、大半の人は日本でもSupernaturalが使えるようになるはずだが、当然ながら使用環境の違いなどの理由で、全員が出来る保証は無い。
やってみたいな、と思った方がいたとしても、4回分の駄文を読むのはそれなりに苦行だと思うので、手順だけ纏めた記事を近々アップしたいと思っている。