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INTPからみたINFPの不可解さ

INFPの方は、人当たりが良くて優しい雰囲気なので、初対面の時は話しかけやすくて、とても助かる。でも、そこから少し距離を詰めてみると、理解不能すぎてびっくりするということがある。

自分なりのINTP視点で、「なんでそういうことが起こるのかな?」と考えてみた。


TiとFiの特徴

INFPの主機能は、内向感情(Fi)。
私のようなINTPの主機能は、内向思考(Ti)。
機能の働く向きはどちらも内側で同じだけど、機能の性質は真逆。

お互いの主機能が真逆だから、相手のことが分かりづらいと感じるのではないか?という仮説を持って、もう少し深掘りしてみたい。

📘Tiの特徴

  • 論理的一貫性に基づく判断

  • 「正しい/間違っている」を論理的に判断

  • 客観的な分析を重視

  • 普遍的な原理原則を重要視

💛Fiの特徴

  • 個人的な価値観に基づく判断

  • 「正しい/間違っている」を道徳的・倫理的に判断

  • 感情的な真実性を重視

  • 個人の経験を重要な判断材料とする

TiとFiのよくある対立

Ti主機能とFi主機能の間では、以下のような対立が起きる可能性がある。

「この決定は正しいか?」という問題に対して

  • Fi:「私の価値観からすると、これは間違っている」

  • Ti:「論理的に考えると、これが最適解である」

問題解決の場面

  • Fi:「この方法は人々の気持ちを傷つける可能性がある」

  • Ti:「感情は置いておいて、効率性を考えるべきだ」

組織の方針決定時

  • Fi:「メンバー一人一人の気持ちを考慮すべき」

  • Ti:「感情は後回しにして、まず制度として成立するか検討すべき」

Ti側としては「何かを判断するなら、明確な理由が存在するべきだ」と考える。その「明確な理由」のなかに、「誰かの気持ち」は含まれない。当然、自分の気持ちも含まれない。

🤔Fi主機能から言われてTi主機能が特に理解できないこと

Fi主機能が、自分の感情や価値観をベースに相手にアクションを要求するとき、Ti主機能は全く理解できない。

例えば、以下のように言われるとき。

  • 「私はこれが心地悪いから、やめてほしい」

  • 「私の気持ちを考えて、〇〇してほしい」

  • 「私にとってこれは重要だから、理解してほしい」

  • 「これは私の価値観を傷つけるから、変更してほしい」

そう言われたときの私の気持ちは、
「どうしてあなたの感情や価値観に配慮して、私が行動しなきゃいけないの?それって、私自身やコミュニティーにとって何かメリットがあるの?もっと客観的に課題を教えてもらわないと意味がわからないんですけど」
である。

🏔️どうやって乗り越えるか?

思考機能と感情機能について、📘「MBTIのいざない」には以下のように書かれている、

ユングとマイヤーズは、この思考機能と感情機能の両方とも、主観的なもので合理的機能であるということを、研究の初期段階から指摘している。ただ、前者は主観的な経験を論理で捉えることを重視するのに対し、後者は主観的な経験を、好きや嫌いといった気持ちから捉えることを重視するという点が異なるのである。

MBTIのいざない

私が何かを判断するとき、自分の中のロジックに頼っているように、Fi主機能の人たちは、自分の中の感情や価値観に頼っている。
感情や価値観で何かを判断するという感覚は全く理解はできない。でも、私にとっての論理と同じように逃れられない定めなのだと思えば、もう少し歩み寄れそうな気がする。

これまでは、感情や価値観ベースの判断の匂いを感じただけで拒否反応が出ていたといっても過言ではないけど、これからはもうちょっと柔らかい態度で受け止めるようにしたい。

私が相手の感情的な判断を直接受け取るのが難しいように、私の論理的(だと主観的に考えている)判断も、相手にとっては不快なものなのかもしれない。思考機能の場合、論理的に考えて正しいと思えば、感情を無視してしまうことがある。

お互いに自分の判断を押し付けずに、相手の判断機能で受け取れる形で伝える必要がありそう。

謝辞:Claude、Lummi

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