⑫ 4個目と6個目の授業実践の在り方

画像1 4個目のことを指導する授業(4年上『アップとルーズで伝える』)について説明します。画像の教材分析の上段<構成面>のところが指導すべきところとなります。この教材の「おわり(まとめ)」を「アップでは伝わることと伝わらないことがある」というように捉えると、「なか」のルーズの具体例が対比的な扱いとして指導できます。この後に、道路標識やお刺身のパックなどを例に出して理解させていくことが大切です。なおマガジン『小学校の国語科の授業⑧ 説明文編(どう教えるのか)』で示した授業例は対比的にとらえたものではないので注意です
画像2 6個目のことを指導する授業(5年『言葉の意味が分かること』)について説明します。教材分析上段<構成面>のところが指導すべきところです。「むすび」の「言葉を見直そう」の根拠は「まとめ」の「言葉には広がりがあるから」ということです。これは演繹的に正しく結びついています。つまり、このままでよいのです。しかし、この「まとめ」である「広がり(面)」ということに対して「我々の習性が『点』である」ということを対比的に示すことにより、より「まとめ」が強調されるのです。

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