念願の文学フリマに行ってきた
昨年くらいから存在を知って「行きたい、行きたい…」と想いを募らせていた文学フリマに、ついに行ってきた。
文学フリマは文学作品の即売会で、プロ・アマ、ジャンルなど問わずさまざまな文学に出会え、しかも作り手から直接買う体験ができるアツいイベント。
コミケと似てるというコメントはたくさん見ていたものの、そもそもコミケにも行ったことない。フリマは出店もしたことあるけど、あんなかんじの雰囲気なのかな?と未知との遭遇に期待と不安が5:5。
皆さんの体験記を読みながら、以前開封した500円玉貯金から500円を抜いて財布に入れておいたり、1,000円札を用意したり。ふわふわと事前準備をしてみたものの、なんだか現実味がなくて、前日まで各ブースの情報を追えずにいた。
今回の出展は800ブース以上。数にすると圧倒されて、1つ1つ見ていたら途方もなさそうだ。ちなみに東京はさらに多く2,000ブースというので驚き。
Xで「#文フリ大阪12」で調べると出展者の方たちがたくさん情報を出していたので、ざっくりと見て気になるところは記憶にしまい込んだ。あとは現地で目が合ったものを買わせてもらおう。
会場には見本誌コーナーというものがあって、各ブースで販売しているものを一部試し読みできる。ブースの配列ごとにテーブルが分けられているので、1つのテーブルに乗っている本はジャンルごちゃまぜになる。
まるでワゴンセールのように来場者がそれらのテーブルを囲み、気になる本を手に取ってパラパラめくっていく。綺麗にまとめられた書店とは違うその光景が独特で、なんだかすごく好きだった。
今回私がゲットした戦利品はこちら。
今回1番目的としていた橋尾さんとスズキナオさんからなる『酒と散策』ブースにて、念願のZINEを!(酒と散策というチーム名も最高です…)
かねてよりお世話になっている橋尾さんにご挨拶させていただき、ZINEを手に。感激のあまり舞い上がる。
また、スズキナオさんの著書は府立図書館(!)にあった『“よむ”お酒』が刺さり、あまから手帖でお名前を見ては読み…。なので「本物が目の前に…ワー!」という興奮で…もう正直あまり記憶がない。好きな芸能人とかをリアルに見に行くタイプじゃなく30年以上生きた人間なので、耐性がない…悔しい...
食やひとり旅など、私の関心ごとな読みものは、どうも吸い寄せられてしまう。コンパクトなサイズ感もハマってしまい、もも商店さんで『夜食のときめき』『商店街で食べ歩き』の2冊を、八月八さんの『ヒトリ旅ノススメ』を購入した。
さらに、引き寄せられて覗いたブースで、今日マチ子さんという漫画家さんのエッセイが目に留まった。この方は日常をイラスト化してインスタグラムにて発信をされていて、私も目にしたことがあった。初めて文章を綴った著書を出されたという説明をしていただき、それは読んでみたいと購入。栞も付いていて嬉しい。
そしてキャッチーな装丁とタイトルの『トラウマ卒業式』。実は事前にXで見て、手に取ってみたいと思っていた1冊。なんだか未知の世界が待っている気がしてワクワクし、購入した。
販売している方達がイコール制作者でもあるので、とても熱意があり、お話していてすごく楽しかった。即売会っていいな。
帰り道はすごく暑かったけれど、ただただ幸福感で満たされていた。文フリ、なんて散財イベント。うっかりすると止めどなく買ってしまう。「1年に1回だから」という思考に陥ったらもう終わりだと思え。
これから1つずつ大切に読んでいくのが楽しみでならない。