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「SAKE Spring2023」春の京都でお酒を嗜む

2023年3月11日(土)、3月12日(日)の2日間にわたり、京都市勧業館みやこめっせで日本最大級のきき酒イベント「SAKE Spring2023」が開催された。

ハッシュタグ: #SAKESpring #サケスプ

今回初めてこのイベントを知り、滑り込みでチケットをゲットしたのでウキウキドキドキ初参戦してきた。

とても素敵なイベントでぜひ知ってもらいたいので、私の体験を記録していく。「気になってたんだよなぁ」「なにそのイベント?」っていう方も、きっと次回参加したくなるはず!


イベントの様子

SAKESpringは日本酒の生産者さんたちが集まり、来場者に新たなお酒の楽しみや魅力を提案してくれるきき酒イベントだ。

1日のスケジュールは2部制に分かれており、私は3月11日(土)の午後の部14:00〜17:00のチケットを購入した。

チケットは「ちょい呑みチケット」「漫喫チケット」「ごほうびチケット」の3種類から選べる。お酒と引き換えできる券の枚数や特典の有無など、希望に合わせて選択できるということだ。ちなみに私は漫喫チケットを購入。

どうやらイベント中で最も混雑するのがこの土曜の第2部らしく、前日のメールで混雑緩和のために少し時間をずらしての入場を勧める案内があった。

そのため少し時間をずらして出発したのだが、思いがけず時間がかかり、到着したときには入り口はすっかりすいていた。事前に購入したチケットの分のお酒券とグラスを受け取って、いざ入場!

入ってみるとたしかに来場者はたくさんいたが、会場や通路は広々としており、ごった返すというほどではない。しかし人気のおつまみやお酒には長い列ができていた。

来場者に目を向けると、友人同士で、家族連れで、1人で、みんな思い思いに楽しんでいた。会場は明るく、時間が早いこともあり1人の女性もよく見かけたので、1人で行きにくい雰囲気もなく安心して歩き回れた。

こだわりのお酒とおつまみに舌鼓

グラスはおみやげに

たくさんの蔵元さんが自慢のお酒を並べてブースに立たれており、どれを飲もうか目移りしてしまう。

やはり人気のお酒は売り切れも早く、私が見たときには既に完売の文字もちらほら見えた。

お酒の値段によりグラスに入れてもらえる量も異なるが、せっかくならあまり普段飲めなさそうなものが飲みたい!

というわけで私の選んだものを少しご紹介。

高千代酒造『シン・タカチヨ V-TYPE 創 INNOCENT』

(左から3番目)

低アルコールという説明があったことから1杯目に決めた。スッキリとした甘みと酸味。これは昼飲みにピッタリ。

左の2つは明らかに高級感漂うが、やはり早くも完売。残念!

旭酒造『CRAFT獺祭』

この名前にやはり引き寄せられ、おすすめされた『CRAFT獺祭』を飲んでみることに。こちらは20代の若手社員が作ったものだそう。やや荒く力強いお酒の旨みが広がりつつ、すっきりと飲みやすい「らしさ」も感じる。

後から販売サイトを見たら、数量限定販売で入荷待ちとのことで、そんなお酒を飲めるのがこのイベントの醍醐味!なんだか得した気分になっちゃう!

熊野酒造『久美の浦』

会場内には牡蠣やおでんなどなど、おつまみもたくさん販売されている。『立ちのみ横丁』というエリアも用意されており、おつまみとお酒を購入してテーブルで立ち飲みを楽しめる。

この中のひとつ、『立呑しゃーぷ』でいただいた炙り明太子が肉厚で、お酒をさらにおいしくしてくれた。

並々と注いでくれた『久美の浦』。特別デザインのラベルだそうで、お店の方が「お寺の襖に絵を描いたりしているすごい方がデザインしてくれたんですよ」と教えてくれた。

泉佐野ブルーイング『KIX BEER ペールエール』

クラフトビールもいくつかブースがあり、事前の情報で気になっていた『KIX BEER』のペールエールをいただいた。シンプルかつカラフルなラベルがかわいい。

ごくごく飲めるような軽やかな飲みやすさもありつつ、ホップの香りが追いかけてくる。比較的どんなおつまみとも合いそうだが、目に入った唐揚げをゲットしたら、うますぎて「んー!」と目が細くなってしまった。

月桂冠 超特撰 鳳鱗 純米大吟醸

どれにしますか?と問われて、このパッケージをスルーできなかった。なんたる高級感。くびれたような瓶の形が特徴的。

味も華やかで芳醇な香り。かといって重たいわけではなく、あ、もっと飲みたい、と思ってしまう。

テーマにちなんだお酒を楽しむ

BARスタイルで楽しむブースもいくつか見られた。

枡で試飲を楽しめる『枡BAR』や、キャンプで飲む日本酒を提案してくれる『キャンプで日本酒を楽しむBAR』など。

ペアリングは食べ物に限ったことではなく、飲むシーンや他の娯楽と合わせて考えると無限の広がりがある。おすすめされた見たこともないお酒との出会いが新鮮で、興味深く耳を傾けた。

会話がお酒をもっとおいしく

最近になって、ようやくこのようなオフラインでの飲食イベントがまた行えるようになったが、やはりこういった場の一期一会は尊い。

隣でお酒を飲んでいた方たちと何気なく会話が始まり、すっかり盛り上がってしまった。その中の1人の方が言っていた言葉がとても印象的だった。

「このお酒はおいしい。たしかにおいしいけど、こうやって人と話しているから何倍もおいしく感じるんだよ」

来場者同士だけではなく、造り手の方の説明を聞きながら吟味し、その手でお酒を注いでもらう。すると、愛情を込めて造られていることが私たちにもわかる。

燗が望ましいものはチロリを使って温度調節して提供してくれる。そのお酒の最もおいしい温度で提供してもらえるのも嬉しいポイント。

赤みがさした顔で笑顔で歩く来場者の姿を見ているだけでも、幸せな気持ちになれるイベントだ。

お酒を楽しむために行き届いた配慮


日本酒ということで、強いお酒に抵抗を感じる方もいるかもしれない。しかし、ノンアルコールの飲み物も扱っていたり、上記で紹介したようにクラフトビールなどもある。

前日のメールでは、お酒を心ゆくまで楽しむために水を持参するようにという案内があった。現地でも給水スペースがあり、水筒を持っていけば水を入れられる。

室内で行われたので天候にも左右されず、ごみの処分など、来場者のマナーもよく感じた。会場内にきれいなトイレもあり、終始とても気持ちよく過ごせるイベントだ。

本当に大満足だったが、見尽くせなかったところがたくさんあったし、「購入すればよかった!」と悔やんだお酒もあった。また開催されるときには絶対に参加したい。気になったお近くの方は、次回にはぜひ!

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みっき
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