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Footwork & Network vol.27

長岡研究室のメンバーは、自分たちのことをMELC (Management Ethnographers' Learning Community)と呼んでいる。学生向けの説明で言及することはあまりないが、実は、長岡研究室(長岡ゼミ)の活動レパートリーには様々なスタイルの「エスノグラフィー」が散りばめられている。

長岡研究室が発信する「Footwork & Network(略してF&N)」。そもそも長岡研究室とはどんなことをしているのか、「越境」とはどんなものを表しているのか、そしてnoteでの発信はどんなものが取り上げられているのか。

改めて、長岡健教授本人のnoteで綴られている。
ぜひご一読後、今回のF&Nをご覧ください。




【サードプレイス / ご近所付き合い 】『令和のご近所付き合い』が生まれる場 / しょう

上池袋にある「くすのき荘」は、公園隣のシェアアトリエやまちのリビングとして親しまれています。どんな活動をしているのか、令和のご近所付き合いとは何かを書いてみました。

「ご近所づきあい」というと、思い浮かべるのは”お裾分け”です。現代の東京にはない文化に思えますが、くすのき荘では頻繁に行われています。会員は全員Slackに入ってるのですが、この前はそこでガチャガチャの交換会がやりとりされてました。
それでは改めて、なぜ「くすのき荘」は人が集まりたくなるような居心地の良い空間になっているのでしょうか?


【コミュニケーション】フラットな関係性 / みき

板橋にあるレンタルスペース「滝野川フレイムス」での3つの出来事を通して感じた、話しやすい環境が生まれるということについて考えてみました。

私自身は名前も知っていたけど、ちょっと知っているからなんだか逆に挨拶ができなくてもじもじしていると、すかさずアヤさんが「この子がみきほちゃんで普段CCCやってくれている子だよ〜」と先に紹介をしてくれました。たったその一言だけで私は一言声を掛けやすくなって、流れよくその方とお話ができたり、その場にいた4人でお話ししたり、またのんびりしたりできて小さな空間だったけど居心地が良くなったのを覚えています。


【教育/探究学習】「よそ者」としてできること / あもーれ

高校にワークショップをしに行ったり、探求学習の中間発表会に関わったエピソードから、よそ者として教育現場に関わることについて考えました。

残り2週間を切った状態において、どれかひとつでも手間のかかるものであるのにもかかわらず、これらが一気に来たものだから、新たに方々に募集をかけ、それぞれが話す内容を改めて見直し、学校と連絡をとりながら当日の流れを組み直し…と以降の準備はとても大変な突貫工事となった。かなり肉体的に疲労していたし、そんな判断を下したUさんを少し恨みがましく思いもした。どうにかして追加で人手を集め、プログラムを変更して迎えた当日は、結果から言えば成功だった。


【エシカル/アップサイクル】エシカルは深まっていく  / リンメイ

不要だと思っていたものが、価値あるものに生まれ変わる「アップサイクル作品」づくりを誰もが楽しめるモノづくりBAR「Rinne.bar」。そこでサポーターとして関わる中で、エシカルだけでなく、ものづくりについても考えてみました。

お客さんへ一途になりすぎてしまうと、RINNE CLUBのコミュニティに楽しさが欠けてしまうということでもあるのだと思います。つまり、「どれも大事にしていこう」というサステナブルを感じる考え方がこの「三方良し」なのです。


【D&I/車いす】私ならどうするのか? / クマノミミ

車いすユーザーだからお酒の試飲を確認される。知り合いの車いすユーザーのつぶやきから、実際に話を聞き、D&Iについて考えてみました。

当時の店員さんは確実な情報を知らなかっただけで、ちゃんとした情報を調べてサービスを提供しようとしました。これはダイバーシティになっていく社会での一歩ではないかなと思いました。自分が同じ状況だったら無知の状態で提供しちゃうのか、なぜお酒が飲めるのかを調べてから提供するのか、その小さな違い動きが大きい変化につながるのではないでしょうか?


【居場所/コミュニケーション】図書館の空間作り / まる

「本」を通して「人」と出会うことをテーマにしたコミュニティ型図書館「まちライブラリー」に訪れたことを書いています。

「感想カード」がある。冒頭で話したような、感想を書き繋いでいくカードである。「村上春樹さんのファンです。こんなTシャツがあったら絶対に手に入れたい。」や「自分もTシャツ好きです。いつまでもTシャツが似合うカッコいい男性になることが目標です。」などと見知らぬ人同士、時間のギャップもあるのにも関わらずコミュニケーションを取っていた。沢山ある本の中から、同じ本に出会うこと自体そもそもなかなか少ない。なのにも関わらずそんな素敵な出会いをしたからこそ、そんな人がどんな感想を持ってこの本を読んだのかが気になるのだ。


【環境/エネルギー】感動を人へ / ペパーミント

植物や微生物の力を借りて発電する、環境を破壊することなくエネルギーを回収できる「botanical light」のワークショップでのことを書いています。

私はbotanical lightを見た人の心を少しでも動かせたら、それだけでもbotanical lightの意義があるように感じる。botanical lightは一般的なライトよりも高価。私たちの家の中に取り込むことは先かもしれない。だけど、botanical lightを実際に植えたり、見たりすることで、私たちが何気なく消費する電気エネルギーについて疑問を感じたり、「植物」について考えるきっかけを作ることにも大きく貢献しているのではないか。


【暗闇体験/視覚障害】見えないことで、みえてくるもの / こんぺい

視覚障害者の方の案内のもと、完全に光を遮断した暗闇の中で、視覚以外の情報を頼りにコミュニケーションをはかるプログラム「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」に参加した時のことを書いています。

いよいよ暗闇の中に入る。アイマスクなど何もつけていないにも関わらず何も見えず、急に世界から取り残されたような気持ちになった。チームのメンバーと30㎝くらいで密集しているはずなのに、とても孤独に感じた。

 特に恐怖を感じたのは、場所から場所への移動であった。常に声を出してアピールし、周りに存在を認知してもらわないとおいていかれてしまう。

 チーム皆で電車に乗る場面。暗闇の怖さをメンバーと分かち合う中、初対面の人同士だということは関係なくなっていた。自然と、「扉あけますね」「肩掴まって一緒に行きましょう」「ここの席あいてますよ」といった声がお互いから出るようになっていた。


【セクシャリティ】無意識な思い込み / まる

自分が持つ気持ちや考えをさまざまな形であらわす「あいまいUI」の製作者と、性別についての話をしたことについて書いています。

「100%女性、100%男性と答えられる人が、どれだけいるのだろう。みんなが100%女性、男性と答えられるわけではないのに、どうして自分たちだけが別もののような扱いをされてしまうのか。」とりんさんは言った。この問を聞いて、私は女性ではあるが、自分の男女の比をパーセントで表せと言われたら、100%女性と答えられるかはわからないと思った


イタリアで家族経営の宿に住み込みをした話 / グラ



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