日経新聞#7 海外で広がる代替食材の流れ
代替食材とは、動物性の肉や乳製品に代わって作られた、植物由来の食品のことだ。
日本ではここ最近、大豆ミートなどが認知されはじめている。代替食材の黎明期と言ったところではないだろうか。
米国では、より代替食材の需要が増えてきているようだ。
消費者の健康への意識や環境への配慮が一層高まっている。
また、新型コロナウイルスによって外食の機会が減り、自宅で過ごす時間が増えるなか、より健康的な食生活を目指して、動物性食品を植物性の代替食品に切り替えるトレンドが生まれつつあるらしい。
さらに、大手外食チェーンや全米に販路を持つスーパーなどが、相次いで代替食品をメニューに取り入れていることも、トレンドを加速させる要因となっている。
別の記事『さよなら肉 世界を制すベジ・アスリートたち』でも紹介されていたが、
驚くことにトップアスリートの一部では、動物性食品を断つことで、パフォーマンスを高めている選手も存在するそうだ。
メッシやジョコビッチなどスーパースターも実は菜食主義者であるとか。
肉や魚よりも早期に代替食材の利用がいち早く定着したのが、乳製品である。
乳糖不耐症のひとは、日本人では結構多い。
牛乳を飲むと下痢などをおこす症状のことだが、乳糖(ラクトース)を代謝する消化酵素(ラクターゼ)がうまく作用しないのが原因だ。
このように、本来は体の状態的に食べられない食材を愉しむことができるようになるのは、代替食材の大きなメリットであると思う。
代替乳製品では、仏食品大手ダノンが製品数を増やしている。
オーツ麦やココナツ、大豆など植物由来の原料を組み合わせ、牛乳に口当たりや風味を近づけているらしい。
代替食材の認知が米国で広がる一方で、同国では「試し買い」の需要が一服している。米代替肉大手のビヨンド・ミートは21年7~9月期決算で、米国内売上高が前年同期を約14%下回った。
代替食材には環境配慮をはじめ様々なメリットがあるので、今後の普及に期待したい。仮に栄養成分などを保持しながら、価格も安く、クリーンに生産できるレベルになれば、冗談ではなく世界が変わるのではないだろうか。
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