ルッキズムアンチの心の叫び
ルッキズムとは、Looks(見た目、外見)とism(主義)を合わせた、
外見至上主義という意味の言葉。
容姿に悩みのある人なら、馴染みある言葉だと思います。
皆さんはルッキズムについて、どう考えますか?
正直、ルッキズムに対してよいイメージを持つ人は少数派だと思います。
もちろん、「世の中、外見は大切」「見た目が良いほうが得だ」という考えを否定するつもりはありません。
ちなみに私は、ルッキズムなんてくそくらえ、と思います。
私自身、見た目が優れているわけではないので、ルッキズムの恐ろしさを身に染みて感じてきました。
はじめて「これがルッキズムか…」となったのは中学生のとき。
直接容姿を指摘されたことはないものの、男子からのあしらわれ方とか、かわいい子が優遇されるのをみて、「私の見た目は魅力的じゃないんだな」と思いました。
中学校に上がるまでは、ルッキズムに触れる機会が全くなかったです。
確かに、幼少期から自分の見た目に不満はあったものの、
友達と楽しく遊べるし、親からはかわいがってもらえるし、
普通に過ごせる程度の、ちっぽけな悩みでした。
それが、私含め、周りの子たちも思春期になり、「自分らしさ」とか「周りからの視線」とかを気にし始めると、
容姿についても深刻に心を悩ませるようになりました。
なによりも悔しいのは、自分の美的価値観がわからなくなったことです。
本来美しいはずのものが、誰かの言った”美しさの基準”に当てはまらなければ、「美しくない、醜い」という扱いを受けてしまう。
”私って、どんなものを「美しい」と思うんだろう?”
それがわからない。
ルッキズムに対して、
「容姿に優劣をつけるなんてナンセンスだ」
そういうことを訴えたいのはもちろんです。
でも私は、個人の価値観を尊重してくれないことが一番許せないです。
”本当にルッキズムに抗いたいのか”というと、そうじゃない。
見た目にこだわることは、時にはつらいけど、時には楽しいものだから。
一番叫びたいのは、「何を美しいと思うかは個人の問題」ということ。
それぞれが、それぞれの思う美しさを、自由に追求できるようになればいいなと思います。