一重女、アイメイクやめてみた。
1,化粧をし始めた時期、きっかけ
私が本格的にメイクし始めたのは、中3のとき。
一重で、ぱっとしない顔を少しでも変えたかった。
日焼け止めとパウダーに、アイシャドウ、チーク、リップを超かるーく乗せる。
あくまでもスクールメイクなので、その程度に収めるしかなかった。
それで毎日登校していたが、もちろん、学校のみんなは気づかない。
いや、もしかしたらバレてたかもしれないが、「今日なんか可愛くない?」とか、言われることはなかった。
きっと、メイクの技術が足りていなかったんだと思う。
(単純に、そういうことを話せる友達がいなかったというのもある。)
自分の顔を好きになれないこと、メイクがうまくいかないこと、すごく悔しかった。
2,メイクが嫌になる
ある日から、メイクがつまらなくなった。
メイクしたって綺麗になれないと感じ、やめることにした。
なによりメイクをすると、すっぴんを否定している気分になり、心地よくなかった。
これが、メイクをやめた主な理由である。
それからはずっと、肌荒れしないように日焼け止めだけは塗る、という感じで過ごした。
3,ミニマムメイクやってみた
しばらくしてまた、メイクしたい欲が湧くようになった。
メイクを一切しない、ということにも飽きてしまったのだ。
でも前みたいに、顔面コンプを克服しよう!という気力はなかった。
だから、もっとナチュラルなメイクをすることにした。
日焼け止めとパウダー、あとは眉毛とシェーディング、リップはリップクリームで済ませる。
メイクが完成すると、大きな変化はないものの、少し綺麗なすっぴん風に仕上がって、とても満足した。
4,「一重メイク」がしんどかった
中学生の頃までは、メイクの全工程をきっちり踏んでいた。休日には濃いカラーのアイシャドウ、グリッター、マスカラなんかを駆使して、顔面改造に勤しんでいた。
やはり、一重がコンプレックスだったので、アイメイクには強いこだわりがあった。
自分のまぶたに合うビューラーを何個も試したり、マスカラの塗り方を工夫してみたり、涙袋メイクに凝ってみたり…とにかく色々やってみた。
でもそれは、私にとって、「自分のすっぴんを否定すること」と同じ意味だった。
メイクがまるで義務のようで、全然楽しくなかった。
そして、“元の顔を大きく変える“ようなメイクをやめたら、
いままでの鎖が解けて、すごく楽になった。
アイメイク以外の、ベースメイクや眉メイクに凝るようになってから、メイクがちょっと楽しくなった。
5,自分の顔を好きになりたい
とはいえ、いまでも時々、
「もっと女の子らしい顔なら良かったのに」とか考えることはある。
特に、マスクをしたときや、他撮りの写真を見たときにはそう感じる。
自分の顔をいつも肯定することは難しい。
でも、コンプレックスを受け入れられるようになり、拒絶することはなくなった。
いつかは、
自分の顔が一番好き!と自信を持って叫びたい。