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サンタを存在させる①
はじめに
まず、サンタがいると嘘をつくことが良いことかどうかについて、良い。
以前、以下の記事で、「嘘はなるべくついてはいけない」と書いた。
なぜ嘘をついてはいけないかというと、管理が難しいからという論調だ。この理屈の前提として、「嘘がばれたら信頼が下がる」という条件のもと成り立つ。
「サンタがいる」と嘘をつく場合、これがばれても特段信頼は下がらない。なぜなら、「サンタがいるという嘘をついてバレる」という一連の行為がすでに市民権を得た社会一般的な行為だからだ。
なので、「サンタがいる」と嘘をついてもよい。
「「嘘をついてもよい」だってw サンタでかっこつけとんかいw」
うっ、かっこつけてないやい。
よし、嘘じゃなくしてみよう。サンタイベントを今まで通り楽しめて、しかも嘘じゃないなら後腐れないそれはそれは最高のイベントになるだろう。
本当に存在するサンタ
嘘じゃなくするためには、サンタが存在しなくてはいけない。「グリーンランドにいる手紙を書くとサンタのフリして手紙の返信をしてくれるサンタの恰好をしたおじさんサービス」は今でもあるが、嘘に変わりはない。
本当にサンタを存在させるためには、公的機関で運用するしかないだろう。民間で運用するのは、「プレゼントを買って配る」というサンタの性質上難しそうだ。
また、全世界で統一的にそれを実施するのは難しそうだ。宗教や思想が違う以上、せいぜい国という単位で運用しよう。
ということで日本単独で公的サービスを行っていることにする。
サンタ庁
「サンタさんがクリスマスにプレゼントを配る」というサービスを一元的に担ってるのは文部科学省配下にあるサンタ庁だ。クリスマス委員会として端を発し、1968年(昭和43年)6月に文部省の文化局と文化財保護委員会とクリスマス委員会を統合して文化庁に設置されたが、それからわずか5年後の1973年にサンタ庁として文部省直下に配置された。第二次ベビーブーム時、子供の数が急激に増えたためだ。
サンタさん
サンタ庁はサンタ版宮内省みたいなものである。いわゆる「サンタさん」が実存しないと嘘になるのでもちろん居る。
ただし、天皇と違うのは、世襲ではない。どちらかというとローマ法王のように"コンクラーベ"よろしく密室選挙で決まる。候補者は公募で集められ、体系や犯罪歴などで絞られるのだ。
いったんサンタに選ばれると私生活は厳重に管理される。居酒屋なんか行けたもんじゃない。雪深い北海道の「サンタセンター」に閉じ込められる。暖房器具はなく暖炉だけなので、夏のうちの薪割りはオフシーズンの大事な仕事のうちの一つだ。
財源
大枠で税金にて賄われている。大正時代より存在する公共サービスのため消費税や所得税といった財源は特段謡われていないが、現在では消費税を財源としているようだ。
消費税を上げることで流通が鈍化し経済が冷え込み、その代わりクリスマスにはプレゼントとして現物支給する格好になるため、共産主義的なサービスと揶揄されることがある。
続きは以下より(2024/12/26公開)
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