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「いたずらじゃすまされないぞ!」と言われたら
「いたずらじゃすまされない」と言うということは、違法だという事だ。なので、甘んじてお縄になろう。
例えば、壁に落書きをして、「いたずらじゃすまされないぞ!」と言われたら、確かに器物損壊の罪に問われるので、「確かに」となるべきだ。
ただ、違法じゃない場合でも「いたずらじゃすまされないぞ!」と言われるときがある。よく、テレビでやってるドッキリなんかで、ドッキリかまされた方が憤慨しているような時だろう。違法だったらテレビでは絶対やらないはずだ。
こういう時は、「なんで?」と聞こう。なぜなら、自分は「いたずらの範疇」と思っていてそのいたずらをしたのだから。
いわば、Aという事象に対して、それが「いたずら」と思っているか「いたずらじゃない」と思っているかの意見のすり合わせの口火が、「いたずらじゃすまされないぞ!」なのだ。
ここで、なまじ「いたずらじゃすまされないぞ!」という言葉は人口膾炙が起きているもんだから、パワーワードに呑まれて、「うっ」ってなりがちだ。だがしかし、「うっ」ってなってはいけない。
ちゃんと、「なんで?」と聞いて、理由を聞きだすんだ。
きっと、「いたずらじゃすまされないぞ!」と言う人は、自分の意見が社会通念と同値、強いては「人口の50%以上の人がいたずらじゃすまされないと思っている」と思っているはずだ。
つまりこの人は、「政治的な土俵で戦おう!」と誘っている。
だが考えてもみよう。そもそも「いたずらかどうか」の多数決の結果は観測できない。その人と、「Aはいたずら勢」vs「Aはいたずらじゃすまない勢」の代理戦争をおっぱじめると、観測できない答えに対しての戦争になってしまうので泥仕合だ。
なので、政治的土俵なんざ上がらず、「なんで?」と聞くことによって逆に「論理的な土俵」にいざなうのだ。
Aさん:「いたずらじゃすまされないぞ!」
Bさん:「なんで?」
Aさん:「常識だろ!」
Bさん:「嘘ですね。常識と言うことは人口の半分以上がそう思っているということが分かることになりますが不可能です」
Aさん:「うっ、そもそもそんなイタズラしたら、悲しむ人がいるだろう。」
Bさん:「うっ、そうかも。。すみませんでした」
Aさん:「わかればよろしい」
いいね、泥仕合じゃなくなった。
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