モーレツ社員はしんどいのか
最近「モーレツ社員とかやめようぜ」みたいな、社会全体の「自戒の念」みたいなものを感じる。本当にやめたほうがいいか。
モーレツ社員というのは、「自己管理をしない社員」ということであっていると思う。
上司が直接的、間接的かにかかわらず「死ぬほど働け!」と言ってる上司の場合、モーレツ社員は自己管理をしないので、言われた通り死ぬほど働く。
つまり、上司に自分の管理を丸投げしている状態と言える。
構図は以下のようになる。
モーレツ社員をやめるには、自己管理をしなくてはいけないわけだが、いわば、自分の中に自分の管理をする上司を作るようなものだ。そうすると、こういう構図になる。
さてここで、たとえば、"上司"が「Aをやって」と言ったとき、"自分の中の上司"が「帰って」という命令を自分に出す。これは事実上「Aをやらないで」という命令だとする。この時、「Aをやって」と「Aをやらないで」という相反する命令が自分に降りかかる。これはダブルスタンダードという状態だ。
つまり、モーレツ社員をやめるということは、このダブルスタンダードを自ら作り出し、それに対応するコストが発生する。
ここで、この「ダブルスタンダード」に対応するコストと、何も考えず上司のいう通りにオラオラーって働いている時のコストを天秤にかけたときどちらの方がしんどいかという話になる。
今までモーレツ社員だった人はこの"自分の上司を二人作る"ことによるダブルスタンダードは苦手だろう。苦手だったからこそモーレツ社員という楽な道を選んでるはずだ。
逆に、この"自分の上司を二人作る"ことによるダブルスタンダード対応ができちゃって、苦にならない人もいるだろう。こういう人はモーレツ社員を見て「あいつバカだな」となっているはずだ。
どちらがバカかどうかは僕には分からないが、モーレツ社員を今までやっていた人はその方が楽なはずなので、そのままモーレツ社員をやっていたほうがいいだろう。