子供に好きなことをやらせるべきか
微妙である。
「やりたいこと」というのは、その人の経験が作り出す。今までの経験から、
「僕はこういうのが得意そう」
とか、
「これからはこういうのが社会から必要とされる」
とか
いわゆる「あたり」をつける。
この「あたり」が「やりたいこと」ということで良いと思う。
息子が4歳の時に「ドクター・イエローになりたい」と言っていた。新幹線の線路をメンテナンスする黄色い新幹線だ。
僕たちは「イイねぇ〜」と軽く流していたが、よくよく理由を聞いてみたら「毒が使えるから」だった。
毒!?ドクターの「ドク」か。
息子は毒が最強だと思っていた。お姉ちゃんから「マムシは毒あるよ〜」とか「このポピーは毒あるよ〜」とか教わって、
「世の中、毒あれば最強だな」と踏んでいたようだ。
大笑いしたが、4歳児の4年間の経験から得たものなんかこんなもんである。
これで、親がバカ正直に「よし、ドクターイエローになりたいなら理系に進ませて高専か整備士の資格を視野に入れて…」
なんてことになったら、親も子も得しない。誰得である。
例に出した話は分かりやすくするため極端にも4歳児としたが、これが10代だろうが似たようなことは起こる。
なので親の「やらせたいこと」をやらせるべきである。親の30年分の知見を子供に流用できる。
ただ、やらされてるものより、やりたいことの方が推進力が違う。なので、好きなことをやらせるに越したことはない。
ということで、日頃から親のやらせたいことが子供のやりたいことになるようにマインドコントロールしていくことになる。
プールやらせたかったら「プールマジかっけぇなぁ」とかだ。
ピアノやらせたかったら自分がやって楽しんでるのを見せつけるとかだ。
ちなみに僕の子供が「習字やりたい」と言った時は「ハハハ〜」とか言って誤魔化しちゃいました。
もう子供はすっかり忘れている様子だが、根に持ってないといいなぁ…