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副業はするか②~失敗談~

前回の記事は以下

前回の記事で、副業はシナジー効果が大きいものを選ぼうと訴求した。
今回はそのシナジー効果が薄い副業を選んで失敗した例を紹介しよう。

孫悟空は農家をやってはいけない

ドラゴンボールに出てくる悟空は農家をやっている。凄い体力なので、畑を耕すのに凄いシナジーが大きく見えるが、甘い。

発電をした方が良い。

孫悟空のかめはめ波は地球をぶっ壊せるエネルギーを持っている。それをでっかい水の入った炉にぶち当てて蒸気によりタービンを回すのだ。もちろん、地球を破壊するほどの出力では炉なんかひとたまりもないので、低出力で「弱火かめはめ波」を長時間うつ。

原子炉ならぬ、悟空炉だ。

悟空はこのエネルギーをどこから得ているかと言うと食料だ。非常に効率の良いエネルギー変換効率を持っている。きっと量子レベルで変換するような熱交換を体内でしているのだろう。

つまり、昨今のフードロスまで改善できる。とにかく悟空一派に食わせまくって、弱火のかめはめ波を打ち続けてもらうのだ。核廃棄物問題とフードロス、カーボンニュートラル、地球を取り巻く社会問題をほとんど解決だ。

これをやるだけでそんじょそこらの石油王なんざかわいいくらいの財力を手にするだろうに、副業に選んだのは農家なのだ。

イニシャルDの藤原文太は豆腐屋をやってはいけない

イニシャルDの主人公藤原たくみは、豆腐屋の息子だ。豆腐の配達で中一の頃から「ハチロク」という車で秋名山という峠道を往復することで、驚異的なドライビングテクニックを身に着けた。

藤原たくみの父親である藤原文太は、巷では有名な走り屋で、息子に豆腐の配達という名目で英才教育を施したのだ。

一見、配達とドライビング練習が凄いシナジーを起こしていそうだが、甘い。これは副業である走り屋の方より、本業の方を変えるべきだ。豆腐屋じゃなくてちゃんと車屋をやるべきなのだ。

これは解説しなくてもそのまんまだ。みもふたもない。

まとめ

このイニシャルDという作品について、「藤原豆腐店」って車体に書いてあるオンボロなハチロクが、ハイエンドの馬力のある車をばったばった倒していくところに作品の面白さがあるので、親父が車屋をやってたらギャップがなく全く面白くなくなる。

悟空も、地球を守りながら、オフはずっと発電ではきっと作品としては全然面白くないだろう。シナジー効果はギャップを排除してしまうので、シナジー効果の大きい副業を選ぶのはけっこう「つまらん選択」かもしれない。

さて、面白さを選ぶか、合理性を選ぶか、僕はどっちを選ぼうかな。

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のろさとし | 実業家 | 製造業 | システムエンジニア
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