ネット自警団は優しいか

優しい。

例えば「芸能人〇〇の不倫最低、絶対許さない」みたいなやつだろうか。
「〇ね！って言った芸能人ありえん！」みたいなやつだろうか。

本来であれば、その芸能人の奥さんや、〇ね！って言われた人が近しい人でない限り怒りなぞ覚えない。が、自分事のように怒っている。

しかもそれをリツイートして拡散し、少しでも不倫はダメなことなんだと世の中に啓もうしようとしている。被害者を一人でも減らすために。

自己顕示欲や承認欲求からこの行動がおこるのかもしれないが、結果行動は「優しい」と言える。ちょっとウザイのだが「優しい」と言える。

ただこれは本人にとってとてもストレスフルなことだ。人を正そうとしても正すことは出来ない。他人ならなおの事だ。しいては社会を正そうとしてもインフルエンサーだって難しいことだ。

なので、頑張ってるのに結果がでないためストレスがたまる。やめたほうがいい。

「いやいやネット自警団ってのは楽しんでんだよ！」という意見もあるだろう。

確かに。では楽しんでる場合はどうだろう。「集団的極性化」とか言う、集団ヒステリーの一種なのだろうが、その観点で言ってもやめたほうがいい。

「〇〇は最悪だ！拡散希望！」とか言っていると、周り(フォロワー)もそんな人間ばかりになる。飲み会もそんなやつらとの飲み会ばっかりになる。

「批判を一緒に楽しむ人間」ばかりで周りを固めると、いつ矛先が自分に向くかわかったもんじゃない。

飲み会欠席したら何言われるかわからないから、どんなことがあろうと絶対に飲み会に参加しなくてはいけない。

人間不信でうかうか夜も眠れなくなることだろう。