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褒め過ぎない~子育て中の方へ~

昨今、自己肯定感を子供に与えるために褒めることを推奨されがちなパラダイムだが、ほめ過ぎは良くない。

かくいう僕もめっちゃ褒めてしまう。というのも、子どもは目まぐるしいスピードで成長していくので、こっちが本当に驚いてついつい「すごいな」と言ってしまう。

ほめ過ぎが良くない理由が二つある。
①動機が評価という報酬に依存しちゃう
②自己肯定感を感じにくい体質になっちゃう

①動機が評価という報酬に依存しちゃう
 
人間は元来、好奇心という機能を持っていて、それによって挑戦したり失敗したり成功したりして成長が促される。

子供「うおーダンゴムシ丸まる~、高まる~、アリさんはどうだろう…丸まらね~、なるほど~」

ってな感じだ。好奇心によって成長した。
この好奇心由来の行動力は、ほめられるかどうかは関係なく一律働く。

大人「すごいな!発見したのか!やるな~」

というふうに、そこに「評価」という報酬を与えてしまうと、いつからかその報酬待ちになる。

子供「ヤスデは丸まるんだよぉ、チラッ

いつからかこの、親を「チラッ」と見る親チラ現象が発生してしまう。これは大人になっても引きずる。上司にいい所見せるか見せないかが行動指針になってしまう。

誰かに見ててもらわないと成長できない人間になってしまう。

また、褒められないかもしれないと思って歩みを止める可能性もある。これは成長の機会損失につながる。

②自己肯定感を感じにくい体質になっちゃう
簡単にできることで褒めてしまうと、自己肯定感獲得力が弱まる。

子供「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたー」
大人「よく言えたね~賢いね~」
子供(ぐひひ、生まれてみたらなんのこたねえ、こんなことで褒められるんだから世の中楽勝だぜ)

みたいになるが、大人になってから、会社で

元子供「はい!できました!」
上司「うーん、あんまり良くないね、ここをこうしよう」
元子供(全然褒めてくれないな、こんなはずじゃなかった)

となってしまう。褒められることを目的としてない場合は、

元子供(この上司最高、タダで俺のこと添削してくれるわ。そんな上司をもててオレって持ってるな)

ってなる。

バッターも、90kmの球で目を慣らしてからピッチャーと相対するより、150kmの球で目を慣らす方が多いだろう。あまり甘い球ばかり投げていると、豪速球をとらえにくくなってしまう。

自己肯定感を感じやすい体質にするためには、あまりハードルの低い成功を褒めないほうが良い。

 じゃあどこまで褒めたらいいのよという話になってくる。この閾値がまた難しい。観測できないのでとりあえず褒めないほうに倒して、一緒に楽しんでやると良いかなと思う

子供「うおーダンゴムシ丸まる~、高まる~、アリさんはどうだろう…丸まらね~、なるほど~」
大人「まじかよそうなのか~!ヤスデはどうよ!」
子供「丸まるよ!」
大人「うひょ~たかまる~」

みたいな感じか。

子供「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたー」
大人「あーりーがーとーうーごーざーいーまーしーたー」

みたいな感じか。

これでいこう。

#自己肯定感 #子育て #褒める #好奇心



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